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【神奈川】

気分は時代劇役者!? 立廻剣術の教室熱気

間合いを教わる日本語講座の受講生ら=中原区で

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 川崎市内などで殺陣や剣舞など「立廻(たちまわり)剣術」の道場を開く一般社団法人「魂刀流志伎会(こんとうりゅうしきかい)」(高津区)が、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向けて体験教室の開催や創作剣舞の上演を通じ、障害の有無や国籍を問わず楽しめる日本の伝統文化を広めようと活動に力を入れている。 (小形佳奈)

 「声を出すのは相手に『行きますよ』と教えるため」「相手との距離が大事。刀がぶつからないように」

 昨年十一月に中原区の市国際交流センターで開かれた体験教室。センターの外国人向け日本語講座に通う受講生が、志伎会メンバーの指導で木刀の振り方や間合いを教わり、和紙を切るパフォーマンスや甲冑(かっちゅう)の着付けにも挑戦した。

 志伎会ではこうした日本人、外国人向けの体験教室を各地で展開。日本文化の魅力を発信し、五輪やその後の遺産を創出するため内閣府などが認定する「beyond2020プログラム」に選ばれている。

 会代表の戸沼智貴さん(42)は、舞台俳優をしていた二十五歳の時、バイク事故で左足の膝から下を失った。八歳から剣道を習い、立廻を得意としていた。仲間からの復帰オファーを受けてリハビリに励み、半年後に義足を付けて舞台に立った。以来「剣は、人をつなげる」が信条になった。

 「立廻、いわゆるチャンバラという、日本人ならだれもが知っている伝統文化を一般にも広めたい」と、〇八年に志伎会を設立、一六年に一般社団法人化した。高津区や東京都世田谷区など全国十四カ所の公共施設や武道場を定期的に借りて開く道場に、幼児から八十代まで幅広い年齢層が集う。脳性まひや知的障害の人も共に学ぶ。女性だけのチャンバラ教室、国内外での演舞など活動の幅を広げている。

 会広報の税理士高橋昌也さん(39)は「ストイックに剣の道を求める人、できなかった動きができるようになるのを喜ぶ人、それぞれの楽しみ方ができるのが魅力」と話す。

 問い合わせは会のメール=mail@kontou.net=へ。

 

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