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【神奈川】

写真の中に残る90年代の黄金町 中区で20点展示

かつての黄金町の風景を写した写真と仲原さん=中区で

写真

 京急線日ノ出町−黄金町駅の高架下に、違法な風俗店が並んでいた一九九〇年代の人や街並みを写した写真展が二十六日、横浜市中区のギャラリー「M・Z arts」で始まった。二月十七日まで。

 黄金町エリアの京急線高架下は戦後、米軍に接収された関内地区を追い出された商店主を京急が受け入れる形で飲食店が並ぶようになり、時代の流れとともに売春の温床となった。高架下の店は九〇年代以降、近隣に移転し、一階は飲食店、二階は売春部屋の建物が並んだ。現在は違法風俗店を一掃し、芸術家の制作拠点として使われている。

 会場には九〇年代、高架下に店があったころの写真が二十枚並ぶ。店前で客を呼び込んだり、店内で脚を組んだりする女性、赤やピンクの照明で怪しげな雰囲気の街並みが写っている。

 ギャラリー広報担当で、市職員のときに黄金町のまちづくりに関わった仲原正治さん(68)は「写真を撮ろうとすると、怖い人に追い回された時代。地元の人も行政も、ほとんど当時の写真を持っていない。黄金町の歴史を知る上で貴重な作品だ」と評価する。

 出品した写真家の山田秀樹さん(52)は「この街をどうしても記録したいと思い、隠し撮りした」と明かす。撮影手法に後ろめたさを感じながらも、「いつか消える街並みだ」と考え、数百枚の写真を撮りためた。

 仲原さんは「写真と今の景色を比べて、黄金町エリアの変化を感じ取ってほしい」と話している。

 写真展は木曜〜土曜の午前十一時〜午後五時に開かれるが、二月十一日の日曜日は開催する。入場無料。 (志村彰太)

 

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