東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

横浜初のワイナリー 「地元産ブドウ」実現目指す

ワインのタンクなどが並ぶ醸造所で「ハマワイン」を手に持つ町田さん=中区で

写真

 横浜市中区新山下に、市内の名所の名前を冠した「ハマワイン」を製造、販売する「横濱(よこはま)ワイナリー」がオープンした。できるだけ農薬や化学肥料を使っていないブドウを原料にする。元環境保護団体職員だった経営者は「地元産のワインを味わいながら、食の問題に関心を高めてもらえれば」と願う。 (鈴木弘人)

 ワイナリーは横浜港に近い雑居ビルの1階にあり、窓からは間近に船が見える。「日本で一番小さく、海に近いワイナリー」と銘打ち、約50平方メートルのスペースの3分の2を醸造所、残りを売り場にしている。赤の「馬車道」、白の「みなとみらい」、ロゼの「大さん橋」の3種類あり、ヤマブドウを使った赤の「元町」も近く発売する。

 経営しているのは、環境保護団体「世界自然保護基金(WWF)ジャパン」元職員の町田佳子さん(53)。WWFの活動で漁業の現場などに赴く中で、食の問題に興味を持つようになった。「必要以上に魚が捕られたり、余った食品が大量に廃棄されたりするのは、生産者と消費者の距離が遠すぎて互いの状況が分からないからではないか」

 自ら理想と考える生産、流通のサイクルを築きたいと考え、2015年にWWFを退職。「横浜にはビールの醸造所はあるけど、ワインはない。横浜初のワイナリーとなれば話題を呼び、食の問題を考えてもらうきっかけになる」と開設を決めた。

 横浜出身で、石川県でワイナリーを営む高作正樹さんが趣旨に賛同し、本格的に準備を開始。果樹園へ行って生産者から直接話を聞いてブドウを選ぶなどし、昨年11月にワイナリーがオープンした。醸造は高作さんが主に担い、客の評判は上々だ。

 町田さんの夢は地元産のブドウでワインを造り、横浜の人に飲んでもらう地産地消。ただ、横浜市内にブドウ農家はほとんどなく、現在は長野県や山形県などのブドウを使っている。「身近なところにある材料でできていると分かれば、より興味も湧くはず。農家に働きかけるなどしていきたい」と強調した。

 ハマワインはいずれも1本(750ミリリットル)が2700円。原則火、水曜定休。営業時間などホームページから。問い合わせは同ワイナリー=電045(228)9713=へ。 (鈴木弘人)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報