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【神奈川】

多摩川洪水ありうる!? 関東・東北水害で衝撃

昨年のかわさき多摩川シンポジウムの様子(多摩川エコミュージアム提供)

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 多摩川などの魅力発信に取り組むNPO法人多摩川エコミュージアム(川崎市多摩区)が2日、多摩区で洪水をテーマにシンポジウムを開く。茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊した2015年の関東・東北水害に衝撃を受け、多摩川でも洪水はありうるとの危機感から水害時の対応などを話し合う。(山本哲正)

 多摩川エコミュージアム事務局によると、シンポは〇七年から始めて自然環境などをテーマにしてきたが、関東・東北水害で水害への危機感を強め、一六年から今回まで河川防災にスポットを当てているという。

 今回は、国土交通省京浜河川事務所の桝澤亘(やなぎさわわたる)地域防災調整官が「多摩川における防災への取り組み」と題して講演。桝澤さんのほか多摩区自主防災組織連絡協議会の会員らのパネル討論もあり、水害時の避難方法や避難所の管理運営などを議論する。水のろ過方法など災害時に役立つ知識を学べる防災キャンプの報告もある。

 当日は午後六時から、多摩区の多摩市民館三階大会議室。入場無料。申し込み不要で定員百人。問い合わせは多摩川エコミュージアム=電044(900)8386=へ。

改定されて新しくなった幸区の洪水ハザードマップ

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◆ハザードマップで避難先確認を 市が改定急ぐ

 川崎市は、近年のゲリラ豪雨に危機感を強めて洪水ハザードマップの改定を進め、市民に洪水への警戒を呼び掛けている。

 国土交通省によると、多摩川では過去に水害があった。一九七四年九月に東京都側で堤防が決壊し、狛江市などで家屋が流された。古い記録では川崎市でも一九一〇(明治四十三)年八月の台風で水害があったという。

 市によると、昨年十月の台風では、多摩川の水位を測る観測所の中に水位八・四メートルを観測した所があった。「あと一・五メートルから二メートルぐらい」(市の担当者)で氾濫の恐れがあったという。

 関東・東北水害を受けて国が昨年、逃げ遅れ防止を目指す改正水防法を施行したこともあり、市は各区ごとの洪水ハザードマップを見直し、想定雨量を増やした。

 洪水ハザードマップは何メートル浸水するかを色分けして示している。また水流で家屋が流失、倒壊する危険性がある区域を線で囲んでいる。

 川崎区、幸区版は先行して昨年完成。幸区の場合、以前の想定では〇・五〜三メートルの浸水範囲から外れていた西側の一部(南加瀬中学校周辺など)も含まれた。他の五区についても解析を終え、今年三月に公表する予定だ。市はハザードマップで避難先を確認してほしいとしている。

 <関東・東北水害> 2015年9月、関東・東北地方は台風18号などの影響で広い範囲で大雨となり、鬼怒川の堤防が決壊するなど大きな被害が出た。総務省消防庁によると、宮城、茨城、栃木3県で計8人が死亡。水害が原因で体調を崩すなどして亡くなった災害関連死も茨城県常総市で12人が認定された。

 

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