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【神奈川】

特産ピーナツ使いカレー 鎌倉の「スパイス番長」

ピーナツの風味を生かしたカレーの試作品を手に笑顔を見せるメタさん(左)と溝端さん=鎌倉市で

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 鎌倉市でスパイス卸販売会社「アナン」を営むインド人のメタ・バラッツさん(33)が、長崎県五島列島の小値賀(おぢか)町の特産品、ピーナツを用いたご当地カレーをプロデュースした。町の地域おこし協力隊の要望で作ったレシピとスパイスミックスのほか、ピーナツのペーストを同封したキットを町民と協力して生産。過疎化が進む町の活性化を目指す。(福田真悟)

 鎌倉生まれのメタさんは父がインド人で、母が日本人。スパイスを研究する四人組「東京スパイス番長」の一員としても活動し、全国各地で講座や料理教室を開いたり、レシピ本を出したりしている。

 各地でカレーを通じた地域おこしにも携わってきた。東日本大震災の復興支援で訪れた宮城県女川町では、炊き出しで好評だったひき肉のカレーを「女川カレー」として商品化。二〇一一〜一六年に住民が生産し、多くの雇用が生まれた。

 人口がピーク時の四分の一の約二千五百人に減り、高齢化も進む小値賀町のご当地カレーづくりに取り組んだのは、ある女性との縁がきっかけだった。

 二年前に町に移り住んだ地域おこし協力隊の溝端裕子さん(27)は大阪で過ごした中学時代に、アナンのカレーに出合って以来のファン。昨年四月に広島県でメタさんが開いた料理教室で、勤務先の町担い手公社で自身が開発したピーナツのペーストを使って「何か面白いことができないか」と提案。快諾したメタさんは昨秋からピーナツの香ばしさを生かせるスパイスの組み合わせを試行錯誤し、新たな逸品が完成した。

 町のピーナツは、もともとは戦時中の食料難をしのごうと農家が生産に乗り出したのが始まり。二人は「知名度はまだ低いが、カレーだとイベントにも出しやすい。小値賀を知るきっかけになれば」と願う。

 「小値賀島ピーナッツカレー」のキット(価格未定)は近く、アナンの商品を扱う全国のデパートや「インターネット・オブ・スパイス」のホームページで販売する。問い合わせは町担い手公社=電0959(53)3344=へ。

 

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