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【神奈川】

競泳で東京パラ目指す 出口舞さんトレーニングに熱

メキシコで獲得したメダルを手に「1日平均5000メートルは泳ぐ」と話す出口舞さん=横浜市で

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 川崎市川崎区の出口舞さん(21)が、競泳の知的障害クラスで二〇二〇年東京パラリンピック出場を目指し、練習に励んでいる。昨年の国際知的障害者スポーツ連盟(INAS)の世界大会では、百メートル平泳ぎで自己ベストを更新し三位に入賞。トレーニングにも一段と熱が入っている。 (小形佳奈)

 舞さんは二歳まで歩かず、三歳になってもあまり言葉が出なかった。三歳半で軽−中度の知的障害と診断された。両親は積極的に外に出てほしいと思い、水泳やリトミック、空手教室、登山などを経験させた。唯一続いたのが水泳という。

 横浜国立大の付属特別支援学校高等部二年のとき、全国障害者スポーツ大会に初出場。二十五メートルと五十メートルの自由形少年女子の部で優勝し、目標を東京パラに定めた。

 現在は横浜市内の保育園で、保育補助をしながら練習。平日夕方は自宅近くのスイミングクラブで二時間弱、休日は同市の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」などで一〜二時間泳ぐ。高校時代に陸上選手だった母忍さんと鶴見川沿いを走り、筋力トレーニングにも励む。

稗田コーチ(左)の指導を受ける舞さん

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 INASの世界大会は、日本代表として初の海外遠征となった。開催地のメキシコでは標高の高さに悩まされ、二日目まで調子が出なかったが、最終日に得意の平泳ぎで「絶対欲しかった」というメダルを獲得し、リレーでも優勝に貢献した。今年一月に千葉県内で行われた知的障害者選手権では、八百メートル自由形で二位だったが日本記録を更新した。

 舞さんを指導する、障害者水泳スクール「宮前ドルフィン」の稗田律子コーチ(66)は「スタミナとキックの強さが持ち味の頑張り屋さん。海外での大会経験を積んで、精神面を強化してほしい」と話す。

 日本知的障害者水泳連盟の谷口裕美子専務理事によると、東京パラの開催決定後、選手層が厚くなり記録も伸びているといい、代表選出には、さらなる努力が必要になりそうだ。舞さんは「まずは国際パラリンピック委員会(IPC)の標準記録を突破したい。そこに届けば、パラリンピック出場という夢が目標に変わる」と前を見据える。

 

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