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【神奈川】

オフグリッド生活いかが 魅力広める活動する・横浜の佐藤千佳さん

自宅に設置した太陽熱給湯設備の横に立つ佐藤さん=横浜市戸塚区で

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 自宅を送電網に接続せずに、電力を自給自足する「オフグリッド」の生活を広める活動を続けている女性が、横浜市戸塚区にいる。佐藤千佳さん(34)は東京電力福島第一原発事故を見て、太陽光発電と太陽熱給湯の設備などで、生活に必要なエネルギーを賄うようになった。「無理はしなくてもオフグリッドはできる」と呼び掛ける。

 佐藤さんは二〇一四年九月に一戸建てを購入。当初から送電線に接続せず、屋根に八枚の太陽光パネルを設置するなどした。ガスはプロパンガスを「予備で」契約しているが、ほとんど使わない。庭にある約三十平方メートルの家庭菜園で季節の野菜を育てるなどして、食料もできるだけ自給する。

 生活の工夫といえば、家電製品のプラグをまめに抜き、照明を発光ダイオード(LED)に換えたぐらい。それでも電力消費量は一日当たり三キロワット時と、一般家庭の数分の一で済んでいる。また「再生可能エネルギー賦課金は消費者が支払う。誰かに負担を押しつけたくない」との考えから、余った電力は電力会社には売らず、蓄電池に送ってためておくようにしている。

 東日本大震災発生時、佐藤さんは購入したばかりの川崎市高津区のマンションで、パートナーの男性(36)との暮らしを始めたところだった。「資源を奪い合い、原発のような危険なエネルギーを気にせず使っている自分」に気付き、オフグリッドの生活をすると決意。人生を見つめ直したいと会社も辞め、マンションを売却して今の場所に移った。

 オフグリッドの魅力を伝えるため「サトウチカ」の名前で講演活動をする佐藤さん。「雨水の再利用も考えている。限りある資源を消費する社会から、生み出す社会へと価値観を変えていきたい」と話した。 (志村彰太)

 

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