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【神奈川】

カンボジアの村にきれいな水を 相模原のNPOが17日に慈善ショー

会が贈った資金で掘られた井戸=2015年撮影(永瀬さん提供)

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 水道がほとんどない、カンボジアの地方の村に井戸を掘る資金を贈ろうと、相模原市のNPO法人「インドシナ難民の明日を考える会」は17日、市内で慈善フラメンコショーを開く。収益で10本の井戸を掘る計画といい、内戦から逃れて37年前に来日した元難民の親子による同国の現状などについての報告もある。 (井上靖史)

 同会は、弥栄高校(同市中央区)で地歴公民の再任用教諭として勤める代表の永瀬一哉さん(61)が一九九〇年に設立した。ベトナムやラオス、カンボジアから来た難民に日本語を教える活動を始めたのがきっかけだった。以来、バザーや募金などで資金を集めて現地の学校に図書館を建てたり、井戸を四十本掘ったりしてきた。会は二〇〇三年に県知事表彰、〇七年にカンボジア政府表彰を受けている。

 大量虐殺を指揮した同国の政治家ポル・ポトの死去から今年で二十年。毎年のように現地を訪れている永瀬さんによると、都市と農村の格差は広がっている。首都プノンペンや世界遺産アンコールワットがあるシエムリアップ州の都市部を除く地方の大部分は、水道もトイレもほとんどない。生活用水は雨水や川の水などに頼っており、衛生状態は劣悪という。

 ショーでは国内フラメンコの第一人者とされる小松原庸子さんに師事した山口のりこさん(77)と、門下生七人が踊る。山口さんは約二十年前、大学生だった娘が難民に日本語を指導したのを契機に永瀬さんと知り合った。

慈善フラメンコショーの説明をする(左から)榊さん、山口さん、永瀬さん=相模原市中央区で

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 さらに、八一年に来日し、同市の電子機器メーカーで働きながら日本国籍を取得したプノンペン出身の榊ティトルさん(59)と次男(34)が登壇。同国の現状と内戦下の体験を語る。

 永瀬さんは「地方では女性や子どもが遠くまで水をくみに行っている。きれいな水が出る井戸が一本あると炊事場、洗濯場、人が集まる場になり、生活は大きく改善する」と話す。

 ショーは、中央区の相模原教育会館三階大ホールで午後二時開始。前売り四千五百円、当日五千円。学生は各五百円引き。問い合わせは永瀬さん=電090(9676)8238=か会のメール=chomreapsuor@yahoo.co.jp=へ。

 

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