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【神奈川】

18年度 県当初予算案 やまゆり園再建本格化

18年度予算案の説明をする黒岩知事=県庁で

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 県は7日、2018年度当初予算案を発表した。一般会計は1兆8328億円で、2兆371億円の特別会計などを合わせた合計は3兆9874億円と過去最大になった。「誰もが活躍できる社会」への取り組みを強化。津久井やまゆり園(相模原市緑区)での障害者殺傷事件から2年たつのを控え、同園の再建と利用者の支援を本格化する。私立高校学費の一部無償化を国に先駆けて実現し、多忙化する公立校教員の支援策も盛り込んだ。9日開会の県議会定例会に提出する。 (志村彰太)

 やまゆり園再建では事件現場になった建物を取り壊し、現地と横浜市港南区の二カ所に建設する新棟の設計を始める。新棟完成後に、利用者がどちらに入居するか選ぶ作業を支援する専門家も派遣。同園利用者以外でも、大規模施設から地域生活に移りたい障害者を支えるなどの一連の費用に九億九千万円を計上した。

 私立高校授業料の補助は、世帯収入の制限を緩和する。年収二百五十万円までだった無償化の対象を、同五百九十万円まで拡充(四人世帯、授業料年間四十三万円の場合)。二〇年度までの一部無償化を目標にする国に先駆ける。前年度比八億円増の四十六億九千万円の予算を組んだ。

 県立高校教員の業務軽減策では、前年度に試験導入した業務補助職員を全校に配置。教員に代わり部活動の顧問を務める「部活動指導員」も十校に試験導入する。市町村立小中学校には、学校経営を助言する専門家を派遣する。関連事業費は計十五億円。

 災害対応も手厚くした。県内各地の消防・救急出動状況を各消防で情報共有するシステムを構築。大規模災害の際に単独の消防で対応できなければ、近隣に円滑に応援要請できるようにする。電話やファクスで状況を個別に説明する手間が省ける。災害対応ロボットを活用した消防訓練の実施などと合わせて、三十五億五千万円を計上した。

 黒岩祐治知事が掲げる「未病対策」にも注力する。国民健康保険の運営主体が一八年度以降、市町村から県に移るのに合わせ、匿名化した国保の診療データなどを分析。重症化前の予防や健康増進に効果的な対策を立案する。事業費二億九千万円を盛り込んだ。

 黒岩知事は記者会見で「厳しい財政状況の中でも攻めの予算案編成ができた」と胸を張った。

◆18年度予算案のその他の注目事業は次の通り。

 セーリング会場(江の島)整備など東京五輪に向けた取り組み(十四億六千三百六十二万円)▽看板の他言語表記など外国人観光客の受け入れ促進(七億一千九百七十六万円)▽県職員の業務改善にビデオ会議など導入(一億九千二百四十三万円)▽犯罪発生を予測する人工知能の開発(四千八百二万円)▽江の島、辻堂で自動運転バスの運行や最先端ロボットの展示(二千九百五十三万円)

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