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【神奈川】

陶器のお顔 愛らしく 貴重なひな飾り展示 横浜・旧伊藤博文金沢別邸

人形の顔と手足に陶器を使った貴重なひな飾り=横浜市金沢区で

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 明治後期から大正前期ごろ、皇族に納めるため、人形の材料の一部に陶器を使った貴重なひな飾りが横浜市金沢区の旧伊藤博文金沢別邸で展示されている。

 通常はキリの粉を固めて作る人形の顔と手足が陶器でできているのが特徴。大きさ約二十センチ。日本人形協会(東京都)によると、陶器を使ったひな人形は現在に至るまでほとんどない。

 客間の床の間に設けられたひな壇の上段に男女のひな人形、下段に供え物の模型が並んでいる。タイの形をした金色の魚や菊の模様をあしらった器など供え物も貴重なものだという。

 当時の職人が二セット作り、一組を皇室に納めた。東京都内の家庭が一九二〇年ごろ、娘の嫁入り道具としてもう一組を購入。長年自宅で保存していたが、珍しいひな飾りを多くの人に見てもらおうと別邸に展示を依頼した。昨年から桃の節句に合わせて公開するようになった。館長の高山智恵子さんは「保存状態がとても良く、色もあせていない。ぜひ見に来てほしい」と話した。

 別邸は一八九八年に初代首相の伊藤博文が建てた。老朽化のため二〇〇七年に解体。〇九年に復元し、一般公開している。ひな飾りの展示は来月四日まで。入館無料で原則、第一、第三月曜休館。問い合わせは別邸=電045(788)1919=へ。 (鈴木弘人)

 

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