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【神奈川】

<予報士記者の気象雑談>猛威振るう春一番 海沿いは火災に要注意

春一番の強風にあおられる親子連れら=2017年2月17日、東京都内で

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 今冬は例年になく、寒さが厳しくなっています。北極からの寒気が日本に流れやすくなっているため、先月下旬の大雪に続いて今月一〜二日にも雪が降りました。それでも、少しずつ春は近づいてきます。これからの時期は、二月四日の立春から三月二十一日の春分にかけて吹く南寄りの強い風「春一番」に気を付けなくてはいけません。

 関東では、東京で風速八メートル以上の風を記録した時に気象庁が発表します。昨年は二月十七日で、横浜では二三・五メートルの最大瞬間風速を観測しました。

 「春一番」というと穏やかな印象を受けますが、江戸時代に長崎県沖で強風によって船が転覆し、五十人以上が死亡した事故をきっかけにこの名が付いたそうです。漁師たちが「春一」「春一番」と呼んで警戒するようになったといわれています。

 この時期はまだ暖房器具を使う機会が多く、強風に伴う火災にも注意が必要です。春一番が原因ではありませんが、強い風が吹いていた新潟県糸魚川市で二〇一六年十二月、記録に残る大火が起きました。強風注意報や警報が出たら火の元を確認しましょう。

 県内では特に、湘南や三浦半島など海沿いの地域が要注意です。太平洋側からの風はビルや丘などに遮られることなく、強い勢いのまま吹き付けるからです。住宅密集地に住む人は、さらに警戒が求められます。

 春一番の後、北寄りの風が吹いて急に寒くなることがあります。「三寒四温」と呼ばれ、温かさと寒さを繰り返していくうちに春らしさが増していきます。気温の変化が激しく、体調を崩しやすい季節。衣類や暖房などで調節し、元気に春を迎えたいものです。 (気象予報士・藤沢通信部記者 布施谷航)

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 気象予報士の資格を持つ記者が月に一回程度、天気をテーマにした県内の話題を紹介します。

 

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