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【神奈川】

ボードゲームで「景観」考えよう 住民参加で川崎市が制作

講師の安藤さん(左から2人目)のアドバイスでゲームの形式や内容を考える参加者=川崎市川崎区で

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 建築物や樹木などの景観を生かした「まちづくり」を進める川崎市が、市民らに参加してもらい「景観」をテーマとするボードゲームを制作中だ。出来上がったゲームを使い、子どもたちに楽しみながら景観について学んでほしい、との考え。国内では珍しい取り組みという。 (小形佳奈)

 市によると、ボードゲームは、外国ではオモチャとしての評価はもちろん、教育的なポテンシャルも評価されており、さまざまなゲームが販売されている。小学校でボードゲームを取り入れた教育を行うこともあるという。市まちづくり局景観担当の職員窪村怜史さんは「すごろくのような運に左右されるものではなく、戦略性やプレーヤーの協力が必要なゲームを、啓発ツールに使えないかと考えた」と話す。

 市民らが参加するワークショップは、折からのボードゲームブームもあるのか、十人の募集に対し市内外から七十四人の応募があり、参加者を二十人に増やした。

 昨年十月から月一回開き、人気の海外ボードゲームを実際にプレーしてイメージをつかむとともに、景観とは何かについて意見を交わした。現在は「都市景観」「自然景観」「人の営み」「時間の流れ」の各班に分かれ、内容やゲームのデザインを詰めている。

市販のボードゲームで遊んでイメージをつかんだ初回のワークショップ=川崎市中原区で

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 多摩区から参加するデザイン会社勤務北川雅彦さん(47)は「単なるゲーム好きの集まりではなく、川崎市をどうにかしたいという目的意識がすごい」と話す。「両親が川崎出身」という鈴木美央さん(34)=埼玉県志木市=は「景観やまちをつくっているのは、建築家や都市計画家だけでなく、自分たち自身だということを子どもたちに伝えたい」と張り切る。

 講師は、まちづくりに関するコンサルティング事務所代表で、市内でボードゲームカフェも運営する安藤哲也さん(35)が務める。「行政が住民参加型でこれだけの回数、時間をかけてボードゲームを作る取り組みは全国初では」と話す。

 ワークショップは今月二十五日で終了し、出されたアイデアを市が一本化して試作品を制作。春から夏にかけて子どもたちに遊んでもらった上で修正する。来年初めには、市内の子ども文化センターに配り、子どもたちに遊んでもらう予定。著作権は市に帰属し、一般への販売は今のところ考えていないという。進行状況はフェイスブックの「川崎景観ボードゲーム制作プロジェクト」ページで確認できる。

 

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