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【神奈川】

恋愛の新たなパワースポットに 大磯の「鴫立庵」に「虎女恋文ポスト」設置

鴫立庵に設置された恋文ポスト=大磯町で

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 俳諧道場「鴫立庵(しぎたつあん)」(大磯町大磯)に、新たな恋愛のパワースポットが誕生した。鎌倉時代の武士、曽我兄弟によるあだ討ちを描いた軍記物語「曽我物語」に着目し、曽我十郎の恋人の虎御前(虎女(とらじょ))が愛を貫いたエピソードから「虎女恋文ポスト」を設置。若者にアピールして集客を図る狙いだ。 (布施谷航)

 物語では、大磯に住んでいた虎女は兄弟があだ討ちを果たして死んだ後、出家。諸国の霊場を巡りながら供養し、結婚することなく終生を過ごしたとされる。同庵に江戸時代にできた法虎堂には虎女の像が安置されている。

 この伝承から、「恋愛に御利益がある」としてラブレターを投函(とうかん)できる私設ポストを一月に設けた。信楽焼で高さ四十五センチ、直径二十センチの円筒形。恋人をイメージしたフクロウのつがいを飾りつけた。投函があると職員が郵便局に届け、同庵をかたどった消印を押してもらえる。

 ただ、これまでに投函されたのは高齢女性による一通のみ。このため、アニメ風に描いた二人のキャラクター制作を計画したり、日本三大俳諧道場の一つに挙げられるなど風情ある同庵でコスプレイベントを企画したりしている。

 同庵では、江戸時代に流行した「大津絵」のタッチで虎女と十郎を描いた限定オリジナルはがきも一枚百五十〜二百円で販売している。湯川悟施設長は「若い人たちに鴫立庵や曽我物語の魅力を伝え、恋愛が成就するようになれば」と意気込んでいる。

 

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