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【神奈川】

NPO法人「ママプラグ」 「生活者目線で防災」提唱

被災者の体験談などをまとめた出版物を手に「いざという時に考えられる力をつけてほしい」と話す冨川さん=都内で

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 NPO法人ママプラグ(川崎市中原区)は、東日本大震災で首都圏に避難してきた母子への支援をきっかけに、生活者目線で防災を説く活動をしている。提唱しているのが、自ら考えて行動する「アクティブ防災」。冊子「東京くらし防災」(東京都発行)の編集・検討委員も務めた法人代表の冨川万美さん(40)=東京都武蔵野市=に話を聞いた。 (小形佳奈)

 「地震が起きればすぐ電気や水が止まる。トイレは行ける時に行く」「ガラス飛散防止フィルムを貼るのはハードルが高い。レースのカーテンを閉めるだけでも効果がある」と冨川さん。日常の心掛けが、いざという時の助けになる。これがアクティブ防災の基本だ。ママプラグは、震災直後の二〇一一年春に発足した民間の復興支援プロジェクト「つながる.com」に参加。トートバッグを作り、その売り上げが被災者に分配されるワークショップを都内や川崎市内で開いた。冨川さんは、参加者が語る震災の体験談を聞くうち「本当に必要な支援、備えは何か」と考えるようになった。

 ある母親が語ったエピソードが印象に残る。余震が続く中、父親が「今日からキャンプだぞ」と、庭にテントを張ると、子どもたちは大喜び。「震災前からアウトドア生活に親しんでいたから、ライフラインが止まってもつらくなかった」というのだ。

 そこから生まれたのが、非常用持ち出し袋を背負い、自宅から避難経路を確認しながら公園などの避難場所まで歩き、非常食を食べ、防災グッズを使ってみる「防災ピクニック」。「自分たちに必要な非常食、防災グッズを見極められる。体験しないと備えは進まない」と冨川さん。

 全国各地で防災講座を開くが、南海トラフ地震の危険性が指摘される静岡県や愛知県より首都圏は意識が低いと感じるそうだ。「楽しく、できることから始める防災」を広める活動を続けたいという。

 

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