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【神奈川】

「被災者の生の声 聴いて」 横浜の女子高生ら 31日「語り部」招き講演会

講演会のチラシなどを手に「被災者の生の声を聴いて」と呼び掛ける関本椎菜さん=横浜市中区で

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 東日本大震災で被災した人の生の声を伝えようと、横浜市の高校2年関本椎菜(しいな)さん(17)らが31日、講演会「宮城の語り部@YOKOHAMA」を市内で開く。昨夏、宮城県石巻市を訪ねて「震災はまだ終わっていない」と分かった関本さん。「首都直下地震の恐れもある。横浜の人にも、震災を自分のこととして考えてほしい」と参加を呼び掛けている。 (梅野光春)

 関本さんは震災時、小学四年。横浜市の小学校で帰りの会の最中に揺れを感じた。家に帰ってテレビで津波を目にし、その後も毎年、この時期になると震災の映像を見たが「大変だったな、と思うぐらいだった」と振り返る。

 それが昨年八月、一変した。知人の勧めで石巻の復興支援イベントにボランティアとして二泊三日で参加し、初めて被災地を訪ねた。住人に話を聞き、同行した姉優乃(ゆうの)さん(20)とレンタカーで現地を巡った。

 「津波犠牲者の死因で『凍死』が少なくないと聞いた。早く見つかっていれば助かったかもしれない、自分がそうなったら…と想像したら怖くなった。それに六年たっても、更地のままの所があって驚いた」

 横浜に戻り、震災について調べた。福島県から自主避難した小学生がいじめで不登校になった「原発避難いじめ」が、地元で起きていたと知った。「被災でつらい思いをした上、いじめで二重に追い詰められている」と感じた。

 「震災から時間が経過した今こそ、原発避難いじめがあった横浜で、被災者の生の声を聴いてもらおう」と決意。昨年十二月、優乃さんや幼なじみら四人で「震災復興支援を図る学生の会」をつくった。現在のメンバーは女子高生・大学生八人で、関本さんが会長を務めている。講師の交通費や会場代を捻出するため、インターネットで資金を募るクラウドファンディングも実施している。

 講演会は三十一日午後二時〜三時半、横浜市中区の市開港記念会館で。定員六十人で入場無料(予約制)。宮城県名取市閖上(ゆりあげ)で被災した体験を語り続けている高校三年三浦七海さんが「震災いじめ」、同県塩釜市の語り部高橋匡美(きょうみ)さんは「震災の記憶」と題して講演する。予約はメール=fukkougakusei@gmail.com=へ。

 

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