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【神奈川】

女性宣教師48人「生き方を知って」 県内の研究者、岡部さんら 足跡たどる本出版

出版した本を持つ岡部さん=中区で

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 県内のキリスト教史研究者らでつくる「横浜プロテスタント史研究会」は、幕末の横浜港開港以降の女性宣教師について記した本「横浜の女性宣教師たち−開港から戦後復興の足跡」を出版した。代表の岡部一興(かずおき)さん(77)は「苦労して来日し、情熱を持って活動した彼女たちの生き方を知ってほしい」と話す。(志村彰太)

 本では、ヘボン式ローマ字の考案者ジェームス・ヘボンの妻で英語塾を開いたクララ、フェリス女学院の前身となる私塾の創設者メアリー・キダー、捜真学院の前身の女学校を作ったシャーロット・ブラウンら四十八人を紹介。ヘボン夫妻の英語塾には、後に首相を務める高橋是清ら政財界の有力者も通っていた。

 布教に加え、英語教育や医療知識の普及に注力したことも記載。岡部さんによると幕末〜明治期、正式に布教活動ができたのは男性牧師に限定され、女性は教育や慈善事業を通してキリスト教精神を広げていた。

 ヘボン夫妻の教え子が設立した横浜指路教会(横浜市中区)で研究会が開いている勉強会で二〇一四年、「近代横浜の歴史を語る上で女性宣教師の役割は欠かせない」との声が上がり、四年かけて執筆した。岡部さんは「女性宣教師は、日本の女性を解放するには高いレベルの教育が必要と考えていた。その熱い思いをまとめた」と語った。

 本は四六判、二百八十ページ、二千三百円(税別)。 

 

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