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【神奈川】

やまゆり園が5月から一部取り壊し 献花台は工事中も継続へ

一部を取り壊す計画について住民に説明する県の担当者(奥)ら=相模原市緑区で

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 県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で一昨年七月にあった殺傷事件を踏まえ、県は二十五日、五月連休ごろから施設の一部取り壊しに着手する方針を近くの千木良公民館で住民に説明した。月命日の毎月二十六日に設けている献花台は工事期間中も出し続けるとした。

 取り壊すのは全体の延べ床約一万一千八百平方メートルのうち、事件現場となった二階建て居住棟二棟や二カ所の渡り廊下、作業棟の計約六千七百平方メートル。事件があった施設では職員や入所者の心理的負担が大きいとして解体の方針が決まっていた。ほかに門扉や樹木なども撤去する。工費は三億三千三百万円。来年三月に完了予定。体育館や管理棟などは残し、今後改修する。

 多い日で一日最大五十台の工事車両が出入りするといい、出席した十五人ほどの住民からは通学路の児童の安全や車両の待機場所の確保を望む声があった。

 元同園職員で地元に住む太田顕さん(74)は「工事中も献花台を設けてもらえるのは事件の教訓を後世に伝える上で大きい」と評価。家族会の大月和真会長(68)の姿もあり、「建物がなくなることに寂しい気もするが一つの区切り。無事に進んでほしい」と話した。

 再建については県が現在、設計の委託者を選んでいるという。昨年十月に決めた再生基本構想では、入所施設を確保する一方で、地域移行に向けた意思決定を支援していく方針が盛られている。 (井上靖史)

 

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