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【神奈川】

<財徳健治のマンスリーフロンターレ>経験者主体の用兵でも 苦戦続くACL

メルボルン・ビクトリーに敗れ、サポーターにあいさつする川崎イレブン=メルボルンで(共同)

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 まだ見ぬアジア王者の座は、今回も遠いままで手が届かないのでしょうか。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での苦しい戦いが続いています。

 Jリーグ開幕に先駆けて始まったグループリーグ。上海上港(中国)、蔚山現代(韓国)に連敗し、3月、流れを変えるべく臨んだホームでのメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に引き分け、乗り込んだアウェーの地でも敗れてしまいました。

 4戦を終えて1分け3敗。上海が勝ち点10、蔚山とメルボルンが勝ち点5。フロンターレは残る2試合に勝ったとしても、蔚山かメルボルンが1勝でもすれば敗退が決まります。「カワサキから世界を目指す」野望は風前のともしびです。

 並行する大会を戦うときに「ターンオーバー」という戦法が採られます。試合の重要度に応じて先発メンバーを大幅に入れ替えることです。ずっと以前、サンフレッチェ広島が出場したとき、勝敗より若手育成だと割り切った用兵を行いましたが、フロンターレはそうではありません。

 4〜6人のメンバーをJリーグでの疲労を考慮して代えてはいますが、新人でACLに出場しているのはMF守田英正(22)=流経大=だけ。あとは昨季のACL経験者ばかり。総合力で大きく後れを取る構成にはなってはいないのです。

 それでいてなかなか勝てない。FW小林悠(30)は「勝ち点を落とした試合が多かった。自分たちで苦しくしている」と振り返ります。メルボルンとの対戦では1戦目が追加タイムにPKを献上して同点にされ、2戦目も同様に追加タイムに決勝ゴールを与えてしまいました。

 どの試合でも、攻撃でのいい時間帯はあります。攻めながら、でも得点に結び付かない。鬼木達監督(43)は「シュートの精度を高めるしかない」と繰り返しています。また、どうしようもなく崩されての失点も少ない。「最後の最後のところでの一人一人の判断力や集中力を求めたい。改善はできる」と力を込めます。

 ACLグループリーグはどんでん返しを期待するしかありませんが、リーグ戦は4節を終え、3勝1分けで首位。昨季からの不敗記録は19に伸び、浦和と並んで2位タイ。リーグ記録の21(大宮が2012〜13年に記録)がすぐそこです。

 「師」ともいうべき風間八宏監督率いる名古屋戦では、復帰したFW大久保嘉人(35)が決勝ゴールを挙げました。連覇へ、こちらは好スタートを切りました。 (スポーツライター)

 

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