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【神奈川】

<センバツ甲子園>慶応、終盤力尽きる

彦根東に敗れ、スタンドあいさつに向かう慶応ナイン=甲子園球場で

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 第90回記念選抜高校野球大会に出場している慶応は28日、彦根東(滋賀)に3−4で惜敗した。両チームのエース左腕が五回まで得点を許さない緊迫した投手戦。七回に一時逆転するなど、健闘した慶応ナインにアルプススタンドからは大きな拍手が送られた。

 180人の生徒や3000人を超えるOBらで埋め尽くされた三塁側アルプス席。初回、打席に向かう1番宮尾将選手(三年)をオリジナルの応援曲「烈火」の大合唱で迎えた。「誇り高き陸の王者 終わりなき勝利の旅へ」。10年前に応援指導部員が作詞した曲。スタンドの一体感が増した。

 エース生井惇己(じゅんき)投手(三年)は初回に2安打を浴びながら、要所を締めて序盤は無得点で切り抜ける。同部員は「大声を出して生井君に応援を届けて」と観客を鼓舞。六回表、内野安打などで一死満塁の好機とされると、スタンドは「ゴーゴー生井」を連呼するも先制されてしまう。

 慶応は七回裏無死満塁の場面で、8番善波力選手(二年)が左前適時打で2点を返し、逆転に成功。生徒らは肩を組んだりして喜び合い、熱気は最高潮に。しかし、疲れが出始めた生井投手は八回表、三塁打などで2死一、三塁のピンチを招き、本塁打を浴びた。一瞬静まったスタンドは、すぐに「がんばれ、がんばれ生井」と力投を続けるエースにエールを送り続けた。

 観戦した慶応義塾大前塾長の清家篤同大教授は「負けたのは残念だったが、見応えがあった。夏の捲土(けんど)重来を期待したい」と話した。 (栗原淳)

◇監督・主将談話

<慶応・森林貴彦監督> 甲子園で勝つためには、打つ、守る、投げる、それぞれに足りないものがあることを痛感させられた。

<同・下山悠介主将> 接戦を楽しんでやっていこうという雰囲気はあったが、思うように(勝利に)つながらなかったのは力不足。

<彦根東・村中隆之監督> 思っていた通りに我慢して後半勝負に持っていけた。接戦をイメージしていたので慌てることはなかった。

<同・高内希主将> (八回の逆転3ランは)自分がここで決めなきゃいけないと思った。一塁側アルプスを見たらパワーをもらえた。

◆<熱球譜>級友に誓う 夏への成長 慶応・宮尾将遊撃手(3年)

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 「一緒に甲子園に行く」。一年の夏、ベンチ入りが決まると、クラスメートの応援指導部・小幡規之さんと誓った。約束は守った。それでも試合後、「勝利をプレゼントしたかった」と遠くを見つめた。

 0−1で迎えた七回表2死二塁のピンチで、三遊間を抜けそうな強い打球を滑りながら捕球した。アウトにはつながらなかったものの、抜けていれば追加点を奪われそうな場面だっただけに会場が沸いた。次の攻撃でチームは一時逆転し「流れを引き戻せた」。しかし、逆転した後の打席で併殺打に倒れ「得点の波を止めてしまった。あそこで打てていれば」と悔やんだ。

 試合前日、応援指導部の主将としてアルプス席の応援団を引っ張る小幡さんと、無料通信アプリLINEでやりとりをした。「応援は任せたぞ」「任せとけ」。試合後、宮尾選手は「最初から最後まで力強い応援が励みになった」と感謝の言葉を口にした。

 「声量が足りなかった。さらに練習してもう一度甲子園のスタンドに立ち、次は勝利を祝いたい」と小幡さん。「甲子園で勝てるチームになる」と宮尾選手。さらなる高みを目指して、堅守の1番は夏に向けて成長を誓った。 (鈴木弘人)

◆きょう対戦 意気込み語る 

 東海大相模・門馬敬治監督「いつも通り全力で戦う」

 静岡・栗林俊輔監督「バッテリーの出来がカギ」

 東海大相模は29日、静岡との3回戦を迎える。東海大相模の門馬敬治監督(48)と静岡の栗林俊輔監督(45)に、試合への意気込みを聞いた。 (鈴木弘人、鎌倉優太)

 −相手チームの印象は。

 門馬監督 能力の高い選手がそろっている。東海王者、明治神宮大会ベスト4と実績もある。

 栗林監督 明徳義塾や大阪桐蔭と同じように実力がAクラスのチーム。

 −相手チームで注目している選手は。

 門馬監督 捕手の黒岩陽介選手(三年)。攻守の要だと思う。

 栗林監督 1番小松勇輝選手(三年)と3番森下翔太選手(三年)を波に乗らせるとまずい。

 −チームのキーマンは。

 門馬監督 全員がキーマンですね。

 栗林監督 バッテリーですね。どの投手も黒岩を信じて投げてほしい。

 −理想の試合展開は。

 門馬監督 具体的には考えていない。

 栗林監督 理想を言えばきりがないが、上位から中軸の打つべき選手が打ってくれると助かる。

 −試合に向けた意気込みを。

 門馬監督 いつも通り、全力で戦います。

 栗林監督 相手の優れた点を認めつつ、自分たちのプレーを積極的に出してほしい。

 

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