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【神奈川】

「あさお市」25年の歴史に幕 15日、50回目の麻生フリマ

あさお市の終了を惜しむ実行委員会の奥山玲子委員長(右)と初代実行委員長の飯田和子さん=麻生区で

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 川崎市麻生区の区役所広場で約二十五年続けられてきた市民によるフリーマーケット「あさお市(いち)」が、十五日で幕を閉じる。市民の交流の場としての働きも大きかったが、インターネットでの古着販売などが盛んになったことなどから五十回目の今回が最後となる。 (安田栄治)

 川崎市内のゴミ問題を考える主婦ら十一人が一九九三年に「あさお市実行委員会」を発足した。「だれもが気軽に参加でき、楽しみながら再利用を実践する場をつくること」が目的だった。

 同年九月には区役所と麻生市民館の間の広場で、家庭などで不要になった衣類や日用品などを売買する第一回あさお市を開催。その後は毎年春と秋の年二回、実施してきた。会場が小田急線新百合ケ丘駅近くにあることから、来場者が二千〜三千人に及んだこともあった。

 家族や友人などグループでの出店が多く、売り手と買い手とのコミュニケーションの場としての人気も高まり、当初は百店の募集に三、四倍の応募があった。

 実行委メンバーが会場で回収した古着を販売し、売上金を区の社会福祉協議会を通じて寄付。阪神淡路大震災や東日本大震災の直後の開催では被災地への義援金を募った。

 しかし、リサイクルショップの普及やインターネットによる古着などの販売が盛んになった。さらに、メンバーの高齢化も進み、現在は十一人から四人に減った。

 実行委員長の奥山玲子さん(71)は「大量廃棄の状況にわずかながらも一石を投じ、最初に掲げた私たちの使命は終わったと思う。今回も出店は八十を超え、まだまだ関心は高く、次の世代に引き継ぎたかったが、担い手が見つからなかった」と満足感と残念な思いを交差させた。

 十五日の最終回は午前九時三十分〜午後三時まで開催。雨天時は二十二日に順延。麻生区役所は麻生区万福寺一の五の一。問い合わせは奥山さん=電044(987)7335=へ。

 

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