東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

車いすでも気兼ねなく 来月20日「大船まつり」仮装パレード

車いすを仮装するアイデアを出し合うメンバーら=藤沢市で

写真

 五月二十日に鎌倉市で開かれる「大船まつり」の仮装パレードに、車いすの利用者が初めて参加する。障害の有無などにかかわらず、誰もが一緒に楽しめるまつりを目指す取り組みだ。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向け来街者の増加が予想される中、実行委員会は「誰もが楽しめるまちづくりにつなげていきたい」と話す。 (北爪三記)

 大船まつりは、松竹大船撮影所跡地に鎌倉女子大大船キャンパスができたのを機に、地元住民らが「新たなまちづくりに取り組もう」と〇三年にスタート。〇五年に二回目を開催し、今年十五回目を迎える。地元のおはやしの団体やマーチングバンドなどによるパレードに加え、一五年からは仮装パレードも始まり、例年約十万人が訪れるイベントとなっている。

 今回の仮装パレードに参加する車いす利用者は、三歳から六十代までの十人。今月一日には、参加募集を担ったNPO法人「湘南バリアフリーツアーセンター」(鎌倉市)事務局の松本彩さん(31)が呼び掛け、参加者の一部や福祉分野で働く支援者ら約十人が仮装のアイデアを出し合った。

 「車いすをカボチャの馬車に見立てたらどうかな」「(人気ゲームの)『マリオカート』も車いすらしさが出ていいかも」。次々と声が上がる。

 「小さいころからおみこしを担ぐのが大好きだった」という会社員の川津亜紀さん(48)=鎌倉市=は、関節が外れたり、骨がもろくなったりする難病のため、約二十年前から車いすを利用する。各地のまつりに出掛けたこともあるが、雑踏で他人のかばんが当たって肩を脱臼したり、「邪魔だよ」など心無い言葉を投げ付けられたりした経験から、足が遠のいていた。

 「大船まつりもすごい人出なので、今まで行ったことがなかった。行ってみたかったので、今回のチャンスにぜひ参加したかった」と喜ぶ。松本さんたちは、参加者の体調が悪くなった場合に備え、パレードのコース近くにある病院に協力を要請。車いすで利用できるトイレの場所の情報なども集め、サポートする。

 今年のまつりポスターには、「みんなミンナみんな、集まれ〜!全員参加だ!大船まつり」との言葉を盛り込んだ。田子祐司実行委員長(74)は「みんなで協力しながら、まつりをきっかけに、大船を誰もが楽しめるまちにしていけたら」と話す。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報