東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

<ゆめみる人たち 夢見ケ崎動物公園> (中)日吉商店街連合会

「シセンレッサーパンダ、フンボルトペンギンが人気」と話す出口さん(左)と深瀬さん=幸区で

写真

◆若い世代 呼び込もう

 「樹木が低く、オープン当初は戦没者慰霊塔が加瀬山のふもとのどこからでも見えた」。日吉商店街連合会会長の深瀬武三さん(75)が言えば、「子どものころは広場で遊んで展望台に上って。道も舗装されていなくて砂利道だった」と青年部長の出口光徳さん(46)。親子ほどの年の差の二人が、夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区南加瀬、一九七四年開設)の思い出を語り合う。

 夢見ケ崎の名前は、江戸城を築いた戦国武将太田道灌が、初めは加瀬山に城を築こうと、下見のため野営中、ワシにかぶとを取られる夢を見て、縁起が悪いとあきらめたという伝説に由来する。「学校で習うので、地元の小学生は誰でも知っています」と深瀬さん。連合会では二〇一二年、太田道灌にちなんだご当地キャラクター「どうかんクン」を作成。着ぐるみやオリジナルグッズでPRに努める。

 二年前には、動物公園のオリジナルグッズも開発。園職員の描いたハートマンヤマシマウマやフンボルトペンギンなどのイラスト入りのコースターやキーホルダーを製作、春秋の動物園まつりで一点三百円で販売する。子どもがお小遣いで買える価格設定にした。

 出口さんはグッズ製作のほとんどを手がける。不動産業の傍ら、得意の工作の腕を生かし、レーザー彫刻機やサンドブラスト機で動物のイラストを刻印する。ガシャポン(カプセル自動販売機)で売れないか模索中という。

 次の目標は、動物公園内で休日に飲食物を販売すること。園内には売店がない。「飲食店主が店を離れなくても公園で商品を売れる仕組みをつくりたい」と深瀬さん。

 また、幸区まちづくり推進部企画課などが事務局となり、地元町会や動物公園で活動する市民グループ、JR新川崎駅周辺に新しく建ったマンション自治会などが集まって動物公園の今後を考える「ゆめみらい交流会」に、深瀬さんたちも参加する。六月六日に初回会合が開かれる。

 深瀬さんは「新しいマンションに住む若い人たちの発想を取り入れ、商店街にもお客を呼び込みたい」。出口さんは「メンバーには、植物や昆虫に詳しい人もおり、園内ツアーもできるのでは」と期待する。

 連合会では、NHK大河ドラマの主人公を太田道灌にと、道灌最期の地・伊勢原市の市民らと署名活動を行ってきた。「東京で五輪・オリンピックが開かれる年に、江戸城築城の立役者を」と意気込んだ二〇二〇年の主人公は明智光秀に決まってしまい、今回は夢破れたが、挑戦を続けていくという。 (小形佳奈)

雌ロバの「カグヤ」=幸区で

写真

◆飼育員のイチオシ ロバ

 奇蹄(きてい)目ウマ科 エジプトなどに分布していたヌビアノロバを6000年くらい前に家畜化したものと考えられている(川崎市ホームページより)。

◇名前呼ぶと寄ってくる

<井上斥(せき)さんの話> 現在いるのはメスのカグヤです。二〇〇二年に千葉市の動物園で生まれ、その後、当園に嫁入りしました。ただ、一五年に死んだオスのドンとの間に子はできませんでした。

 奥の方でじっとしていることが多いですが、たまに砂浴びをします。担当して一年。初めは手入れを嫌がったり、獣舎に入ってくれなかったりしましたが、今では名前を呼ぶと寄ってくる。信頼関係ができてきたと感じます。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報