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【神奈川】

<ゆめみる人たち 夢見ケ崎動物公園> (下)ゆめみらい交流会

タケノコを掘る親子に声をかける成川さん=川崎市幸区で

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◆住民目線で将来像を

 「採れた!」。手を土まみれにした子どもが笑顔を見せる。夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区南加瀬)と、隣接する民家の敷地にまたがる竹林で四月十四日、近隣の親子百五十六人が参加して、タケノコ掘りが行われた。

 主催したのは、公園内の樹木や花壇を維持管理する区民グループ「さいわい加瀬山の会」。成川七郎会長(77)は「活動を始めた十七年前は、ごみや雑草で荒れていた」と振り返る。

 地元の小学校や保育園の子どもたちと花壇に花を植える活動もしており、成川さんは「親子で花を見に来てくれたり、道端であいさつしてくれたりするようになったのがうれしい」。

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 動物公園のある加瀬山のふもとの農家に育ったウェブデザイナー石井秀幸さん(31)は一昨年秋、公園紹介のホームページ(www.yumemizoo.com)を開設した。「得意分野で、生まれ育った地域に貢献したい」と考えた。

 カメラを手に通ううち、飼育員と顔見知りに。最近は三頭いるハートマンヤマシマウマの見分け方を教えてもらったという。

 昨夏、夢見ケ崎の魅力を発信したいと、区民有志でグループ「ゆめみん」を結成。園内で一晩を過ごす「夢見る星空キャンプ」を開催した。石井さんは「施設の老朽化対策は必要だが、ほかは今のままで十分」と考える。「与えられるのが当たり前のご時世に、今ある資源から自分たちでいいところを見つけて生かせれば」

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 「夢見ケ崎にプレーパークをつくる会」は二〇〇二年に発足。動物公園内から現在はJR新川崎駅近くの「さいわいふるさと公園」に活動場所を移し、子どもたちが自由に遊べる場づくりに取り組む。

 阿部稔子代表(52)は「活動拠点が変わっても、夢見ケ崎は地域の親子にとって身近な遊び場。緩やかな穴場感が魅力なので、あまりにぎやかになり過ぎるとかえって寂しい気がする」と話す。

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 今回紹介した団体はいずれも、動物公園の今後に関心を持つ市民が集まる「ゆめみらい交流会」に参加する。

 川崎市が三月に策定した公園の基本計画は、多様な主体の連携による新たな地域コミュニティー形成に言及する。交流会事務局を務める幸区まちづくり推進部企画課の岸武二課長は「参加者同士がゆるやかにつながり、役所では気付かない住民目線で未来に向けたアイデアを出してもらえたら」と期待を込める。 (小形佳奈)

飼育員の斎藤さんの手からえさを食べるアルダブラゾウガメ=川崎市幸区で

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◆飼育員のイチオシ アルダブラゾウガメ

 カメ目リクガメ科。インド洋のアルダブラ諸島やセーシェル諸島に分布している(川崎市ホームページより)。

◇ひなたぼっこする姿も

<斎藤健一郎さんの話> 食べ物をくれると思うんでしょうね。人がいると寄ってきます。キャベツやコマツナなどを、口元に二列に生えている歯でかみちぎって丸のみします。ニンジンなどの根菜も食べます。

 寒さに弱く、二〇度を超えて日が差すと表に出てきますが、暑すぎてもだめ。これからの季節は、日の当たるところに移動しながらひなたぼっこをする姿がよく見られます。

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