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【神奈川】

平和への願いつなぎ15年 フェリス女学院大のバラ「アンネ」満開

満開のアンネと、住友さん(左)らボランティアセンター所属の学生=泉区で

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 平和への願いが込められたバラの品種「アンネ」を育て、継承するフェリス女学院大(横浜市中区)の取り組みが十五周年を迎えた。バラ育苗家から寄贈されて緑園キャンパス(泉区)の花壇に植えた十株のうち、途中で一株は枯れたものの、九株が今春も満開になった。取り組みに参加する学生は「アンネを通して平和とは何かを考え、伝えていきたい」と意気込む。 (志村彰太)

 バラのアンネは、第二次大戦中にドイツの強制収容所で病死したユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクにちなむ。アンネは収容される前、オランダで隠れ住んでいた日常を記しており、戦後に出版された「アンネの日記」で知られる。

 一九五九年、ベルギーの園芸家がアンネの父と面会。アンネが抱いていた平和への希望を知り、自ら開発した新品種にアンネの名前を冠した。春と秋に咲き、黄から赤に花の色が変化するのが特徴で、戦争や差別、迫害への反対と、平和への願いを込めた品種として世界中に広まっている。

 同キャンパスでは二〇〇三年の植樹以降、大学のボランティアセンターに所属する学生と園芸業者がアンネを手入れ。病気や変色などの不調を乗り越え、これまでつないできた。学生らは毎年、アンネ・フランクの誕生月の六月と植樹した十一月、アンネの日記の一部を読んだり、バラの生育状況を話したりする礼拝を学内で開いている。

 手入れをしている一人の住友亜莉沙さん(20)=三年=は「十五年たって、アンネはボランティアセンターのシンボルになった。色鮮やかに咲くアンネを後輩たちに継承していく」と話した。 

 

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