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【神奈川】

ニセ電話詐欺 警官装い「カードを封筒に入れて」 「すり替え型」手口急増

「『カードを封筒に入れて』はサギ!」と書かれた封筒を手渡し、注意を促す相模原署員(右)=相模原市中央区で

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 「あなたのキャッシュカードが不正に使われた」。こんな電話の後、警察官などを装った男が高齢者宅を訪れ、カードを封筒に入れさせて偽物とすり替えて盗む事件が増えている。県警によると、四月末までに七十五件あり、昨年一年間の件数(八十四件)に迫る勢いで、新たな手口のニセ電話詐欺とみている。

 「『カードを封筒に入れて』はサギ!」。相模原市中央区のJR上溝駅の周辺で十日、相模原署員や防犯ボランティアのメンバー約十五人が、こう記した封筒を通行人に手渡した。

 県警によると、「すり替え型」の手口は昨年三月に初めて確認された。夏ごろ減ったが、秋以降に増え、今年に入り一〜三月は毎月二十件以上発生している。

 一般的な手口はこうだ。犯人側はまず、百貨店や量販店の職員を名乗り「カードが不正に使われている」と、うその電話をかけてくる。しばらくすると警察官を装う男が訪れ、「カードを預かる」と言い、被害者にカードを封筒に入れさせる。暗証番号も聞き出す。

 問題はその後。男は「封筒に割り印を押して」と頼み、被害者に印鑑を取りに行かせる。狙いは、カードの入った封筒を置いてその場を離れさせ、その隙に隠し持っていた別の封筒とすり替えて、カードを盗むこと。最後に「封筒は開けず保管しておいて」と言い残し、立ち去る。

 被害者はカードを渡した自覚がない。盗まれたことになかなか気付かず、警察への通報が遅れがち。この間に犯人側は連日ATMで上限いっぱいの現金を引き出し、被害額が数百万円に達するケースもあった。

 県警は「警察官がカードを預かることはまずない。暗証番号を聞くことは絶対にない。すぐに一一〇番してほしい」と呼び掛けている。

 

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