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【神奈川】

駅弁老舗 120年の感謝 鎌倉「大船軒」が創業祭

創業120年にちなんだ「あじの押寿し3貫」(左)と「伝承あじの押寿し6貫」=大船駅で

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 駅弁の老舗「大船軒」(鎌倉市)が、一八九八(明治三十一)年に大船駅で開業してから十六日で百二十年を迎えた。これにちなんで、「あじの押寿し3貫」を百二十円で限定販売するなどの創業祭をスタート。「これまでご愛顧いただいた感謝を伝えたい」としている。 (北爪三記)

 大船軒は、八八年に官設鉄道の大船駅ができた十年後、富岡周蔵(六二〜一九三九年)が創業した。当初は「弁当寿し」(十二銭)、「鮨(すし)」(七銭)、「茶」「ラムネ」(三銭)などを販売。開業翌年には、ハムを使ったサンドイッチを駅弁として売り始めた。駅弁サンドイッチとしては日本初とされる。

 看板商品のあじの押寿しの販売が始まったのは一三(大正二)年。当時、相模湾ではアジが大漁で、富岡が駅弁にしようと考案した。独自の合わせ酢を使い、握ってから押して仕上げる製法は、食べやすさと持ちの良さを考慮した工夫だった。

 昭和に入り、戦中の食べ物の統制で米を入手できず、販売を中止した時期もあったが、五二年に再開。今も変わらぬ味を守る。

明治30年代の大船駅(大船軒提供)

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 「あじの押寿し3貫」の販売は二十日までで、千七百個を予定。小アジを半身で使い、掛け紙に明治時代の売り子の法被の図案を使用した「伝承あじの押寿し6貫」(九百八十円)は十八日から六月三日まで。いずれも販売場所はJR大船、鎌倉、逗子、藤沢、東戸塚、東神奈川、平塚、小田原の各駅にある売店など。

 同社の星路昭(みちあき)営業部長は「次の三十年、五十年に向けて成長していくため、新商品や記念の押寿し、弁当なども一年を通して企画していきたい」と話す。問い合わせは同社=フリーダイヤル(0120)014541=へ。

 

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