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【神奈川】

視覚障害者に役立つ情報を NPOが手引き「暮らしの参考に」

冊子をつくった川崎市視覚障害者福祉協会の舩橋さん(右)と酒井栄蔵さん=市役所で

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 視覚障害者らでつくるNPO法人「川崎市視覚障害者福祉協会」は、視覚障害者が受けられる支援サービスや生活に役立つ情報を「暮らしの手引き」としてまとめた。同協会の創立七十周年記念誌に収録されている。この冊子は会員に配るほか、図書館や関係機関に寄贈し、残部は希望者に贈るという。 (大平樹)

 手引きは冒頭で「人生半ばで視覚障害となった人には、暮らしのために新たな情報や生活技術が必要。周囲の方による支援の参考にもなれば幸い」と、情報をまとめた狙いを説明している。

 身体障害者手帳の取得や日常生活の訓練など基礎的なサービスを受ける方法に始まり、公共交通機関の割引制度、点訳や外出などの支援ボランティア団体を紹介。視覚障害者たちが読書や囲碁、登山やダンスなどの趣味を楽しんでいることや、音声ソフトを組み込んだパソコンを使って事務職に就いている人がいることも取り上げた。

 外出時の注意事項として、駅ではチャイム音が改札口、小鳥の鳴き声がホームの階段の位置を示していることや、点字ブロックが設置されていないホームがあることなどを挙げた。靴下を洗うときには、左右がばらばらにならないようにクリップで留めることや、チューブ入りの歯みがきは指先に取って口に入れてから歯をみがくことなどの小技も列挙した。

 市障害福祉課によると、市内の視覚障害者は今年三月末時点で約二千二百人。そのうち、重度障害とされる1級と2級は合計約千四百人。冊子の編集に当たった同協会の舩橋(ふなばし)光俊副会長(72)=宮前区=も十五年前に2級と判定された。進行性の病気で、物の輪郭がぼんやりと見える程度という。「さまざまな支援制度があることを知らない障害者も多い。十五年間積み重ねてきた情報をまとめたので、総合的なガイドブックとして使ってもらえたら」と話す。

 冊子はA4判六十三ページ。弱視の人でも読みやすいように太字で印刷し、四百部作った。朗読した音声を録音したCD版も製作している。

 問い合わせは、市視覚障害者情報文化センター=電044(222)1611=へ。

 

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