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【神奈川】

ひきこもり当事者の集い開催 横浜・割田さん、活動たたえキララ賞

ひきこもり当事者グループの代表を務める割田大悟さん=横浜市中区で

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 二〇一五年から月一回、横浜市でひきこもり当事者の集まりを開く「『ひき桜』in横浜」代表の割田大悟さん(31)=同市青葉区=が、第二十七回キララ賞を受賞した。自身のつらい経験を生かした活動で「なかなか外に出られない人たちの居場所づくりが認められた」と手応えを感じている。 (梅野光春)

 賞は生活クラブ生協(同市港北区)が平和・環境、国際交流などのさまざまな分野で、未来を切り開き、身近な地域を大切にする県内の若者を応援しようと一九九一年に設けた。昨年度受賞の割田さんを含め、これまでに四十四の個人・団体が受賞している。

 割田さんは大学生だった二十二〜二十四歳の冬を中心に、長い時は三カ月間、家から出られなくなった。「冬は苦手な上、人間関係にも疲れた。初めは学校に行かなければと思ったが、数日たつとその気持ちもなくなる。『死にたい』と、死ぬ方法を調べた」

 それでもひきこもり期間中に「自分に何ができるか必死で考えた」。留年して六年在籍した理系の大学から一二年四月、福祉系大学に編入。都内のひきこもりの当事者グループにも顔を出し「自分を理解してくれる人がいる」と感じた。

 これらの経験を踏まえて一五年六月、当事者四人で「ひき桜」を旗揚げ。「桜」は開催地の「桜木町」などにちなむ。会合のルールは「相手を批判しない」「セクハラ禁止」など最小限にとどめた。「好きな時間から顔を出せばよく、ゆるく活動している」

 現在は県内外の二十〜五十代の当事者ら五十五人が活動を支援。会話が苦手な人向けに卓球コーナーをつくり、女子会も開くなど、内容を充実させてきた。

 集まりを重ねるうち、参加者の顔色が良くなるのがうれしいという。割田さんは「一度引きこもると『いい年なのに会社に行っていないのかと思われそう』などと考え、いっそう外に出られなくなる。こうした気持ちを分かり合い、多様な生き方に触れる場所が増えるよう、行政にも働き掛けたい」と考えている。

 問い合わせはメール=hikizakura.yokohama@gmail.com=へ。

 

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