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【神奈川】

第5次厚木基地訴訟 岩国移駐後の騒音、争点に

第1回口頭弁論のため横浜地裁に向かう原告団=横浜市中区で

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 厚木基地(大和市、綾瀬市)周辺の住民が国に損害賠償や、深夜・早朝の米軍機と自衛隊機の飛行差し止めなどを求めた第五次厚木基地騒音訴訟の第一回口頭弁論が二十一日、横浜地裁(大久保正道裁判長)で開かれた。国側は全面的に争う姿勢を示した。

 五次訴訟の原告は八千八百七十九人、損害賠償請求額は百三十一億二千九百万円と、同基地の騒音訴訟では共に過去最多。同基地を拠点にしていた米空母艦載機は三月までに岩国基地(山口県)へ移駐している。

 意見陳述で大波修二原告団長(71)は「岩国移駐後も残った米軍のヘリコプターや輸送機、自衛隊機は今まで通り飛行し、被害解消はいまだ程遠い」と発言。大和市で四歳の息子を育てる主婦宮崎良子さん(36)は「ゴーッという航空機のごう音がすると息子はうずくまり、固まることがある。心や耳に悪影響が出ないか心配」と訴えた。

 一方、国側は答弁書で「国に米軍機の運航を制限する権限はない」「自衛隊機の運航は防衛大臣に広範な裁量権があり、権限の逸脱や乱用は認められない」などと主張。また、艦載機の岩国移駐により、基地周辺の騒音が低減している可能性があるとした。

 一次訴訟から四次訴訟まで騒音は全て違法と認められ、国に損害賠償を命じる判決が確定している。一方、自衛隊機の深夜・早朝の飛行差し止めを唯一認めた第四次訴訟の一、二審判決は、二〇一六年十二月に最高裁判決で覆された。

 

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