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【神奈川】

交通事故、高齢者が危険性学ぶ 麻生で参加体験型の教室

バスの運転席からミラーによる視界を確認する参加者=麻生区で

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 高齢者を交通事故から守り、自らも防ぐ意識を高めてもらおうと、参加体験型の教室が二十二日、川崎市麻生区白山にある旧白山中学校のグラウンドと体育館で行われた。同地域や周辺に住む六十五歳以上の約五十人が、バスを使うなどして注意すべき点を学んだ。 (安田栄治)

 教室は、麻生署と同区役所が開いた。同署からの要請を受けた東急バスなどが車両を提供して協力。参加者はバスの運転席に座り、前方やバックミラーなどを使った目視で死角になる部分を体感したり、実際にバスの近くを歩行して危険性などを確認した。

 また、バスを乗降する際に側道などを通過するバイクや自転車に注意すること、横断歩道で歩行者用の信号機が青になっても左右を確認してから渡ることが事故を防ぐこと、自動車を運転していて右折する際に対向車を気にして横断歩道を渡っている人に接触することが高齢の運転手に多いことなどを教えてもらった。

バスの後部に回り、運転席からの死角を確認する参加者たち=麻生区で

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 バスの運転手の視界を体感した太田大二さん(79)=白山五=は「死角が予想以上にあったので、これからは気を付けないといけない。高齢者は言葉だけでは頭に残らない。実際に体感してよく分かった。いい企画だと思う」と満足そうな表情を見せた。

 伊藤雅子さん(81)=白山一=も「ぜひ経験したいと思って参加しました。信号が青になってもすぐに横断歩道を渡るのは危ない。みんなに注意して自分たちを守ろうと思います」と話していた。

 麻生署によると、管内で昨年起きた人身事故は四百四十一件で、そのうち六十五歳以上が絡んだ事故は百六十件(死亡事故一件)。今年は五月二十一日現在、同百五十三件で、六十五歳以上が絡んだのは五十二件(死亡事故はなし)。いずれも全体の三割を超えている。

 同署の話では、これからの時期は高齢者の外出が冬場に比べて増えるため、高齢者向けの教室を実施したという。同署の雨宮範雄交通課長は「事故を防ぐには歩行者も運転者も安全確認が一番。相手への思いやりを持ち、優しい心で安全確認してほしい」と話している。

 

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