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【神奈川】

杉並木や石畳が江戸へ誘う 日本遺産に「箱根八里」

今も観光客に木陰を与える杉並木

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 文化庁が二十四日に公表した十三件の日本遺産のうち、県内からは箱根旧街道「箱根八里」が認定された。箱根町と小田原市、静岡県三島市と函南町が共同で申請していた。県内の認定は古都(鎌倉市)、大山詣(まい)り(伊勢原市)、旧軍港(横須賀市)に次ぎ四件目。 (西岡聖雄)

 箱根旧街道は江戸時代の箱根越えの道で、東海道一の難所。箱根を通る小田原宿−三島宿間が八里(約三十一キロ)だったことから箱根八里と呼ばれた。

 江戸幕府は江戸時代初期、急坂の多い山道を整備。雨でぬかるむとすねまでつかる泥道だったため、当時としては国内随一の壮大な石畳を敷いた。箱根町に点在する石畳(幅二メートル弱)は総延長三キロに及ぶ。芦ノ湖畔の街道には旅人に木陰を与えようと杉を植え、今も樹齢四百年の四百本以上の杉並木が残る。

箱根旧街道に残る石畳=いずれも箱根町で

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 二〇一五年度に創設された日本遺産は、地域の文化財を活用し、伝統文化の魅力を伝える「ストーリー性」を重視。箱根八里は「石畳や杉並木など道沿いに往時の情景が現れ、訪れる者を江戸の旅へ誘う」と評価された。

 関係する構成文化財はほかに、畑宿の集落、寄せ木細工、甘酒茶屋、芦ノ湖と箱根神社、箱根関所跡(以上、箱根町)、小田原城跡、かまぼこ通り、製薬と製菓の老舗ういろう(同、小田原市)−からなる。

 今年は箱根宿が開かれ四百年と戦国大名北条氏の拠点が小田原になって五百年、来年は箱根関所設置四百年を迎える。山口昇士町長、加藤憲一市長とも節目の年の日本遺産認定を歓迎。静岡の二市町と協力し、魅力をPRしていく。

 

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