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【神奈川】

人権救済申し立て 最多13件 川崎市「市オンブズパーソン」が17年度活動報告書

福田市長(中)に活動を報告した市民オンブズマンと人権オンブズパーソンの皆さん=市役所で

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 川崎市民の人権救済などを行っている機関「市人権オンブズパーソン」は二十五日、二〇一七年度の活動報告書を公表した。人権救済の申し立ては十三件あり、過去五年間で最も多く、いずれも子どもに関するもの。相談の受け付けは二百二件で前年度より二十件増え、このうち子どもに関する相談は百十件と半数以上を占めた。 (大平樹)

 市人権オンブズパーソンは現在、弁護士の小島衛(まもる)さんと小圷(こあくつ)淳子さんが務めている。条例に基づき設置されており、人権侵害の相談を受けて助言・支援を行い、救済申し立てや調査などをする。調査などの結果、市の機関に制度改善の意見表明や是正勧告を行うことなどができる。

 報告書によると、申し立て十三件のうち、子ども本人が申し立てたものは、保護者と合同のものを含めて五件あった。一七年度中に救済活動を終了したのは六件。一八年度も継続しているのが七件。

 救済活動が終了した一件は、小学生の男児が、同級生から「うざい」と言われたり、体操着にいたずら書きをされたりした例だった。オンブズパーソンは男児や保護者、学校関係者などへの聞き取りや、学校見学を行い、学校側に男児の思いなどを説明したり、男児に学校生活のアドバイスをしたりした。男児は安心して学校に通えるようになったという。相談や調査は計百十四回にわたった。

 子どもに関する相談のうち、いじめに関するものは二十一件あり、過去五年間の中では最も少なかった。一方で、学校や施設などの対応に関する相談は三十三件に上り、過去五年間で最多だった。

 小島さんと小圷さんは二十五日、市役所で福田紀彦市長に活動内容を説明した。小圷さんは「救済申し立ての出だしはいじめだが、学校の初期対応が不十分で複雑化した例がある」などと指摘した。

 また、市政への苦情について調査する市市民オンブズマンも同日、一七年度の報告書を公表した。苦情申し立ては前年度より十四件少ない七十九件だった。児童虐待などに関連する苦情が十二件あり、代表市民オンブズマンの南敏文さんは「時代を反映した申し立てになった」と話した。

 両者の報告書は六月八日から区役所や市民館、図書館などで配布する。問い合わせは、市市民オンブズマン事務局=電044(200)3693=へ。

 

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