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【神奈川】

ミューザ事故、地裁が請求棄却 音楽ホールの対策に遅れ

 東日本大震災でミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)のつり天井が崩落した事故を巡り、市などが建築主らに損害賠償を求めた裁判で横浜地裁は三十一日、請求を棄却した。震災では、つり天井の崩落事故が多発。後に法令上の安全基準が設けられたが、費用の負担がネックになり、音楽ホールの対策は遅れているとみられている。

 震災当時、つり天井などの内装材は「地震の震動で脱落しないようにする」とされるだけで具体的な構造基準の規定はなく、全国でつり天井が落ちる事故が約二千件発生。九段会館(東京都千代田区)では死傷者が出た。このため国土交通省は震災後、面積が二百平方メートルを超える場合などは国の仕様を守るか、落下防止策を取ることを義務づけた。

 学校の体育館に関しては、文部科学省が安全性を優先させて原則撤去する方針を提示。音楽ホールは音響効果を計算して取り付けられているため撤去するわけにいかず、後手に回っている施設もあるという。国交省の担当者は「昨年度に補助金を増やしたが、改修費を完全にカバーできるわけではないだろう」と話した。

 

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