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【神奈川】

小児がん知る絵本 「しろさんのレモネードやさん」

絵本「しろさんのレモネードやさん」

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 小児がん治療の様子などを描いた絵本「しろさんのレモネードやさん」(吉備人(きびと)出版)が、十二日に出版される。主人公「しろさん」のモデルになったのは、元患者で横浜市西区の小学五年栄島(えいしま)四郎君(10)。仮想の遊園地でレモネードを販売して小児がん治療の研究費を集める場面などを盛り込み、「病気のことを知ってほしい」と願っている。(梅野光春)

 絵本では、しろさんの家に「レモネードゆうえんち」から招待状が届く。「レモンゴーラウンド」や「レモンコースター」など、レモンをかたどった遊具を楽しんだしろさんが、来園者に小児がんに打ち勝った体験を語り、みんなでレモネードスタンドを開く−というストーリー。

 栄島君は三歳で小児がんの脳腫瘍と診断され、治療を重ねて克服。米国で広がる小児がん患者のためのチャリティー活動に倣い、二〇一六年から市内などでたびたびレモネードスタンドを開いている。

 栄島君が通う作文教室の講師、松崎雅美さん(47)らが、こうした経験を絵本にして小児がんの知識を広めようと発案。松崎さんが文章、松崎さんの知人のイラストレーター矢原由布子さん(38)が絵を担当し、教室の小中学生がアイデアを提案するなどして一年がかりでまとめた。全編をレモンの明るい黄色で彩っている。

 発売に先立ち十日に同市中区で開かれた出版記念パーティーには約百人が参加した。栄島君は「みんなの協力でうまくいった。これからもレモネードスタンドを続けて、絵本の紹介もしたい」と笑顔を見せた。

 A4判四十ページで千四百円(税別)。「しろさんのレモネードやさん制作委員会」のサイトから購入でき、今月下旬には県内の書店で販売が始まる。問い合わせは松崎さん=電090(2050)6672=へ。

 

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