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【神奈川】

三浦半島の戦争遺跡 「要塞研究家」ら横須賀で写真展 29日まで

砲台があった観音崎の海岸沿いに残る係船場の橋桁

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 砂浜に散らばる係船場の橋桁、砲座跡を活用した猿舎−。近代以降に造られた三浦半島の戦争遺構のガイドなどを務める「東京湾要塞(ようさい)研究家」のデビット佐藤さん(59)=三浦市=らが、「日常の戦争遺跡」をテーマにした写真展を開く活動に取り組んでいる。「身近に存在する遺跡を知り、平和について考えるきっかけにしてほしい」と願う。 (福田真悟)

 佐藤さんは二十年ほど前、砲台に関する本を読み「地元にこんなにあるのか」と興味を持った。休日を利用して旧弾薬庫や観音崎(横須賀市)の砲台跡地などを訪ね歩き、得た情報を掲載するホームページ「東京湾要塞」を二〇〇一年に開設。ガイドツアーを実施する傍ら、知人の写真家ストラーン久美子さん(63)=横須賀市=と一緒に昨年十二月、同市で写真展を初開催した。

 力を入れるのは太平洋戦争の遺構。「三浦半島は本土決戦に備えて要塞化が進み、沖縄戦と同じ惨劇が起こり得た。造らなくてはならなかった背景を含めて、平和を考える題材になる」と考える。

「三浦半島は戦争遺跡の宝庫」と語る佐藤さん=いずれも横須賀市で

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 写真展では軍事に興味のない人にも関心を持ってもらおうとハイキングコースや畑、観光地など身近な場所にある遺構を主に取り上げる。「三浦半島は戦争遺跡の宝庫。戦争の体験者が減る中、その事実を語り継ぐ責任がある」と語った。

 写真展の第二弾を二十九日まで、市民活動サポートセンター(同市本町)で開催。逗子市の披露山公園にある砲座跡を活用した猿舎など二十五カ所の現在の姿を紹介している。入場無料で午前九時〜午後十時。問い合わせは同センター=電046(828)3130=へ。

 

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