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【神奈川】

子どもたちに役立てて 民生委員務めた故鈴木さん、市基金に寄付

伊藤副市長に目録を手渡す石川さん(左)=市役所で

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 川崎市多摩区で民生委員などを務め、今年1月に93歳で亡くなった鈴木清江さんの遺族が27日、市の「子ども・若者応援基金」に300万円を寄付した。鈴木さんは生前、遺産を子どもたちのために役に立ててほしい、と言い残していたという。 (大平樹)

 鈴木さんのめいの石川陽子さん(78)=東京都新宿区=がこの日、市役所を訪れ、伊藤弘副市長に目録を手渡した。同基金は、児童養護施設などで暮らす子どもたちの学習や進学に資金を援助するもの。

 石川さんによると、鈴木さんは東京都内で小学校の代用教員を長く務めた。一九七〇年ごろから約三十年間は、夫とともに川崎市多摩区寺尾台に住み、民生委員を務めた。

 鈴木さんは子どもの貧困に心を痛めていた。経済的な事情で進学できない子どもを取り上げたテレビ番組を見て、涙を流したこともあったという。亡くなった鈴木さんが長年住んでいた川崎市への寄付を石川さんが検討していたところ、同基金の存在を知り、寄付を決めた。

 石川さんは「子どものために活用してほしい、という遺志だった。基金があってよかった」と話した。伊藤副市長は「川崎の子どもたちのために、有効に活用させていただきます」と感謝を述べた。

 市こども未来局企画課によると、四月に創設した同基金への寄付は四件目。財源には、市内で行われている競馬・競輪事業の収益から三千万円、個人や企業からの寄付五百万円を充てる見込みだった。今回の寄付、四月下旬に匿名の個人からの一億円の寄付などがあり、既に見込みを上回った。

◆母校の学童保育に 中原の佐々木さん、本20冊を寄贈

本を寄贈した佐々木さん(後列右)と小松さん=中原区で

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 川崎市中原区の上丸子小学校内の学童保育「わくわくプラザ」に、同校の卒業生で区内で焼き肉店を経営する佐々木成勲さん(27)が二十七日、本二十冊を寄贈した。奪い合うようにして読む子どもたちを見て、佐々木さんは「本を読むことで夢が広がればいい。いろんな選択肢を持ってほしい」と話した。

 佐々木さんの店は同校の近くで、保護者に連れられて来店する児童もいるという。「子どもたちのために何かをしたいと思っていたが、何をしたらいいか分からなかった」と佐々木さん。高校の同級生の小松雄也さん(27)=中原区=が一般社団法人「ビブリオポルトス」の代表理事として、子どもたちに読書の習慣を広める活動をしていたことから、わくわくプラザへの本の寄贈を決めた。

 図鑑や小説、科学について説明する漫画など計三万円相当の本を小松さんと選び、幸区に本社がある北野書店に表紙のフィルムコーティングを依頼した。わくわくプラザでの贈呈式で、佐々木さんは「夢をかなえるために本を読んでください。読み終わったら、また持ってきます」と呼び掛けた。 (大平樹)

 

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