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【神奈川】

川崎産野菜で調味料開発 明大農学部・本所ゼミ 醤油メーカーなどと連携

ハーブの苗を植えるゼミ生たち=多摩区で(本所靖博さん提供)

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 川崎市多摩区にキャンパスがある明治大農学部のゼミと同区の農業体験施設、群馬県の老舗しょうゆメーカーの3者が連携し、川崎産の野菜を使って、調味料を商品開発するプロジェクトを始めた。題して「みらいにつなぐ調味料開発」。学生たちは「自分たちの子どもにも伝えられる調味料を」と意欲を見せる。 (小形佳奈)

 同学部の食料環境政策学科、本所靖博専任講師のゼミは、地域資源を活用して社会的課題を解決する手法を調査研究し、実践している。プロジェクトにはゼミ生十二人(三年生)が参加。本所さんは「都市の農地をいかに残すかという課題に大人と一緒に取り組み、力をつけてほしい」と期待する。

 開発に協力するのは、一八七三年創業の正田醤油(しょうゆ)(群馬県館林市)。国産原料のみ使用、添加物不使用をうたったポン酢、ソースなどを「文右衛門蔵」のブランドで販売している。

 同ブランド統括マネジャーの吉川雅夫さん(53)は、東急線沿線で販促イベントを開いた際に同区の農業体験施設「トカイナカヴィレッジ松本傳左衛門(でんざえもん)農園」を知り、都心近くに広い農地が残っていることに驚いたという。「この畑で採れた野菜で調味料を作れたらと考えた」と話す。知人を介して本所ゼミの存在を知り、プロジェクトが始まることになった。

明治大農学部のゼミ生(前列両端)や正田醤油の吉川さん(後列右)ら、プロジェクトメンバー=幸区で

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 ゼミ生は、同社で伝統的な調味料の種類や製造法などを学習。五月半ば、同農園にスペアミントやセージなど原料となるハーブの苗を植えた。七月末から順次収穫して調味料を試作し、十一月の同大の収穫祭で披露する予定。農園はハーブの育成管理や販路開拓を担う。

 ゼミ生でプロジェクトリーダーの尾崎萌子さん(20)は、自身が野菜嫌いなことから「野菜をおいしく食べられるドレッシングを作りたい」。同じくゼミ生の徳島あいかさん(21)は「農業と食卓が離れている現状がある。学生ならではの視点で二者をつないでいきたい」と話している。

 開発過程は、文右衛門蔵のホームページ=http://bunyemongura.jp/=で随時公開するという。

 

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