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【神奈川】

金魚の美しさ リアルに 絵師・深堀さん平塚で作品展

作品の前で金魚絵への思いを語る深堀さん=平塚市で

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 アクリル絵の具で重層的に金魚を描く独特の技法で知られる深堀隆介さん(45)の作品展「金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋」が七日〜九月二日、平塚市美術館(西八幡一)で開かれる。まるで本物の金魚が泳いでいるかのような作品の数々が楽しめる。(布施谷航)

 深堀さんは、升やおけなどに樹脂を流し込んで固め、ひれや胴などの金魚のパーツをばらばらに描く。その作業を繰り返して何層にもすることで、透き通った水の中を悠々と泳ぐ金魚の姿が浮かび上がるようになる。

 一九九五年に愛知県立芸術大を卒業。名古屋市の会社でデザイナーとして勤務し独立した後、スランプで絵が描けなくなった。そんな時、自宅の水槽で飼っていた金魚を見て、その美しさから創作意欲が湧きだした。さまざまなやり方を模索し、十五年ほど前に考えついたのが重層的に描く技法だった。

 作品展ではオブジェと絵画を含め約二百点を紹介。コップや弁当箱の中でゆったりと泳いだり、タイルの割れ目に潜んでいたりする金魚もいる。東日本大震災の津波で亡くなった幼い姉弟の上履きに、鎮魂の思いを込めて金魚を描いた作品も並べた。

 作品展名にある「平成しんちう屋」は、江戸時代に東京・上野の不忍池近くに店を構えた、日本最古とされる金魚屋「真鍮(しんちゅう)屋」から取った。深堀さんは「本物の金魚のように眺め、『飼ってみたい』と感じてくれたらうれしい」と話した。

 今月七日に観客と一緒に作品を作るライブペインティング、二十九日に公開制作を実施。八月十一日には深堀さんによる作品解説がある。いずれも午後二時からで申し込み不要。観覧料は大人九百円、高校生と大学生五百円、中学生以下無料。原則月曜休館。問い合わせは市美術館=電0463(35)2111=へ。

 

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