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【神奈川】

聴衆の善意で東北支援 毎月開催 逗子の「街角おんがく会」

街角おんがく会で使う募金箱を手に「心を込めて続けたい」と話す松本さん=逗子市で

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 東日本大震災の被災地を支援しようと、逗子市内で毎月第四土曜日に開かれている催しがある。プロとアマの演奏家が共演する「街角おんがく会」だ。参加費とは別に募金箱に百円を入れてもらう仕組みで、主催する市民グループ「逗子サロンコンサート」の代表松本はるこさん(75)は「わずかかもしれないが、続けなければ」と被災地に思いを寄せる。 (北爪三記)

 グループは、池子米軍家族住宅の建設に反対し、池子の森を守る運動を支えようと、一九八六年に発足した。カンパを募るため、プロを招いて室内楽のコンサートを開いたところ好評を博し、松本さんは「音楽を通して街づくりに貢献できるのでは、と考えた」と振り返る。

 以来、市内の教会でコンサートを開催。二〇〇五年に念願の逗子文化プラザホールができてからは同施設で、バイオリニスト千住真理子さんら一流の演奏家を招くコンサートなどを開いている。並行して「気楽に音楽を楽しめる機会を」と、市内の喫茶店を借りて〇八年から始めたのが、街角おんがく会だ。

 震災直後に開いたチャリティーコンサートも含め、これまで被災地に送った寄付は九十二万円余り。現在は、甚大な津波被害を受けた岩手県釜石市の唐丹(とうに)小中学校の子どもたちを支援するプロジェクトに協力する。「心を込めて続ければ、被災した人の心のよすがになるかもしれない」と松本さんは話す。

 そのまなざしは、苦しみの真っただ中にある西日本豪雨の被災地にも向かう。福岡県久留米市出身で、小学五年の時に市内を流れる筑後川が氾濫した。自身も避難生活を経験しているだけに、今回の豪雨被害に心を痛める。「釜石のプロジェクトは二〇年までと決まっている。その後は、西日本の被災地を支えていけたら」と話す。

 今月の街角おんがく会は、二十八日午後四時から「エム・ド・フルール」(逗子一)で。バイオリンと津軽三味線、チェンバロ奏者が出演する。参加費は紅茶付き千円。予約不要。問い合わせは松本さん=電080(5640)6043=へ。

 

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