東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

絵本作家・かこさとしさんの魅力に迫る 川崎市民ミュージアムで「ひみつ展」

加古さんの作品を楽しむ来場者

写真

 5月に亡くなった絵本作家の加古里子(かこさとし)(本名中島哲(さとし))さんの作品を一堂に集め、その魅力に迫る「かこさとしのひみつ展−だるまちゃんとさがしにいこう−」が川崎市中原区の市民ミュージアムで開かれている。加古さんは幅広い世代から支持され、展覧会では、さまざまな年齢層の人たちが作品に見入っている。 (安田栄治)

 今月十六日の「海の日」。八歳の長女と会場を訪れた主婦中西加代子さん(38)=同区=は、加古さんが亡くなったときに「ニュースを見て、このおじいちゃんの本だったのよ、と娘に言って、家にあった絵本をもう一度読んだら喜んでいた」と話し、ひみつ展については「娘も加古さんをより身近に感じたようです」。

 加古さんは一九五〇年代に同市幸区内を拠点に貧しい子どもの教育を支援する社会事業(セツルメント)に参加。子どもたちに作文や絵の描き方を教えるほか、紙芝居などを作って読み聞かせた。

 ひみつ展では代表作の「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」「どろぼうがっこう」といった人気作品の絵の複製のほか、五〇年代に子どもたちと一緒に描いたスケッチの原画など、約二百四十点が展示されている。

ひみつ展の入口付近に置かれ、入場者が記念撮影できるだるまちゃん=いずれも中原区の市民ミュージアムで

写真

 館内の入館無料のスペースには、加古さんに感謝を伝えるコーナーが設けられ、メッセージを書き込めるほか、昨年撮影された加古さんの記録映像(十分程度)を見ることもできる。

 同ミュージアムの担当者は「加古さんが川崎とゆかりのある作家だ、という認識はまだ少ない。戦争を体験された人が子どものために書いた絵本。その原点が川崎だ、ということを見に来てほしい」と話している。

 ひみつ展は九月九日まで。午前九時半〜午後五時(最終入場は同四時半)。月曜休館。観覧料は一般六百円など。問い合わせは同ミュージアム=電044(754)4500=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】