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【神奈川】

<トリコロールの風 マリノス・ウオッチング> 求められる「危機管理」

FC東京に敗れ、肩を落とす横浜Mイレブン=味スタで

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 ワールドカップによる中断が明けた7月18日のJリーグ第16節。仙台から8点を奪って快勝した。J史上2位タイの大量得点は、チームにとって2007年の横浜FC戦以来のことだった。

 FW伊藤翔(30)が自身2度目のハットトリックを決めるなど、2分の天野純(27)の先制ゴールから7連続得点の猛攻に、ホーム仙台のサポーターはただ沈黙するしかなかった。

 しかし、4日後のFC東京戦で、ジェットコースターも真っ青になりそうな急降下を演じる。8分に先制を許すと、64分までに連続5失点。「えっ、仙台戦はいったい何だったの?」。今度はマリノスのサポーターが声を失った。

 安定しない。攻撃に人数をかけ、ボールを支配しながら攻め込む形はできつつある。だが、いったんボールを失うと相手の速攻にいとも簡単に守備網を破られる。「攻めに攻めて、カウンターで仕留められた。今季、直さなければいけないと言われていることだけど修正できていない」とDFの要、中沢佑二(40)は首を横に振った。

 折り返しの第17節を終え、13位。得点33はトップ、失点31はワースト2位。これまでの「少ない得点を守り抜く」スタイルではないことだけは明らかだ。チーム全体で新しい戦法を模索し、変わろうとしているのは分かる。だが、それにしても…。

 今季の順位は第1節(6位タイ)を除くと、最高が10位、最低で16位。18チームの順位を上・中・下で区分すれば、中位にいたのが3度、下位が13度。「定住の地」が下位ではビッグクラブの名が泣こうというものだ。

 過去3シーズンの折り返し点での順位を見ると、15年は6位、16年は11位(2ステージ制で第1ステージの成績。第2ステージでは一瞬だが優勝争いに加わった)、17年が5位。最終戦で敗れて2位になった13年以降、今季は最も低迷しているシーズンということになる。

 前任のモンバエルツ監督が3年間、攻めの構築に腐心し、今季からポステコグルー監督が速攻、遅攻の使い分けを植え付けている。

 試行錯誤はつきもの。試合ごとに波があるのは仕方あるまい。ただ、いま少し「危機管理」の意識が必要だろう。攻撃時に、ボールを相手に奪われたら…の備え。分かっていないはずはないのに、実戦ではついおろそかになる。

 今の戦い方で足りないものは何か。しっかり確認して修正し、上へ、上へ、さらに上へ−。

  (財徳健治=スポーツライター)

【Jリーグ】

■7月18日(A)

横浜M ○8−2● 仙 台

■22日(A)

横浜M ●2−5○ FC東京

【天皇杯】

 ▽3回戦

■11日

横浜M ○2−1● 横浜FC ※Aはアウェー

 

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