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【神奈川】

♪20秒に川崎愛込め 幸高生、市歌を始業チャイムに

富士通新川崎テクノロジースクエアの社内チャイムを制作した市立幸高校の生徒たち=幸区で

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 地元への愛着をはぐくむ一歩として、川崎市立幸高校(増田実校長、幸区戸手本町)の生徒による市歌の普及活動が実を結んでいる。同じ幸区にある富士通新川崎テクノロジースクエアで今月八日から、生徒四人が音源制作した市歌のメロディーが始業チャイムに採用された。試行錯誤の末の達成感とともに「さらに裾野を広げたい」と決意を新たにしている。 (石川修巳)

 始業チャイムを手掛けたのは、幸高校ビジネス教養科三年の植田愛美(まなみ)さん、石川優菜さん、平賀瑠々奈(るるな)さん、黒田珠友(しゅう)さん。

 地域貢献をテーマにした授業の一環で、これまでにも先輩たちが市歌のメロディーの音源を作り、JR南武線川崎駅の発車ベルや、市役所本庁舎と幸区役所のチャイムなどに取り入れてもらった。

 四人は、さらに認知度を上げるため「公から民へ」という課題を掲げ、五月から民間企業への導入に向け交渉を開始。富士通から「力になりたい」と賛同を得て、黒田さんを中心にパソコンを使って十種類以上のパターンを制作したという。

 「音にもっと厚みを」「ストレスを感じない音に」…。こうした同社からのリクエストに応えるため何度も作り直し、約二十秒間の始業チャイムが完成。今月三日に採用決定の知らせがあったという。

 「やり切った感がある」と平賀さん。植田さんも「感動した。努力は報われるんだと実感しました」と語る。

 富士通は、本紙の取材に「この事業所は一昨年前に開設し、地域に根差した活動を展開すべく尽力している。本活動もぜひ応援したいという思いから導入に至った」と説明。市歌の認知度アップを目指す生徒たちに「素晴らしい活動。さらなる展開に向けて活躍を」とエールを送った。終業チャイムへの導入も検討するという。

 石川さんは「地元の人たちが市歌を口ずさむくらいにしたい。まずはその一歩」と意欲的。指導する林則雄教諭は「教科書のない授業。社会に出た後も記憶に残る経験になれば」と話している。

<川崎市歌> 1934年の市制10周年を記念し、公募で選ばれた歌詞に、音楽家高階哲夫が曲をつけた。市の現状に合わなくなったとして、69年と2004年に歌詞の一部が改訂された。市は03年当時の市議会答弁で、市歌の認知度を「14%」と説明。市立学校に市歌のCDや楽譜を配り、学校行事への活用を促すなど、認知度の向上に取り組んでいるという。

 

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