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【神奈川】

スズムシの声で安らぎを 26日「祭り」 愛好会が無料配布

福祉施設に寄贈されるスズムシ。新城鈴虫愛好会の山口敦男さんが育てた=川崎市中原区で

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 川崎市中原区の愛好家たちが育てたスズムシを無料で配る「かわさき鈴虫祭り」が二十六日、同区宮内四の常楽寺境内で開かれる。今年で三十七回目を迎える夏の恒例行事は、かつて公害で知られた川崎を「スズムシの鳴く町にしたい」という環境保全への願いが源流にある。 (石川修巳)

 主催するのは、地元の経済人ら二十人が参加する新城鈴虫愛好会(矢野和昭会長)。祭りに合わせ、保育園や高齢者施設などにスズムシを寄贈しており、今年は百二十九ケースを贈る。

 歯科医師の故加藤吉次さんが個人として、自ら育てたスズムシを福祉施設に贈っていたことから、その活動に共鳴した川崎北ロータリークラブの有志も加わって愛好会を結成。加藤さんが初代会長となり、同時に「かわさき鈴虫祭り」を始めたという。

 事務局長の山口敦男(としお)さん(76)は「公害の町からスズムシの町として、環境保全を訴えていこうというのが加藤さんの信念だった」と振り返る。

寄贈を前に、ひとつの籠に雄雌4匹ずつのスズムシを入れる準備作業

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 二十三日は寄贈準備のため、山口さんが自宅で育てたスズムシ数千匹の中から、雌雄四匹ずつを籠に分け入れる作業を常楽寺境内で実施。一般の愛好家がそれぞれ育てたスズムシを持ち寄り、山口さんのスズムシとの交換会も行った。

 山口さんは十四年前から、区内の宮内、木月の市立小学校二校でスズムシ教室を開催。スズムシの一生を説明するとともに、いたわりや思いやりの大切さを子どもたちに伝えている。

 鈴虫祭りは二十六日午後二〜四時。山口さんは「リーンという音色に耳を傾けて、いっときの安らぎを感じてもらえれば」と話している。

 

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