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【神奈川】

「みんなで」企画 広がる笑顔の輪 障害者と音楽やスポーツに熱中

ボッチャを楽しむ参加者ら=逗子市で

写真

 障害のある人もない人も、自由に参加してダンスや音楽、スポーツを楽しめる取り組み「みんなでプロジェクト」が逗子市立体育館を拠点に行われている。運動する機会や場所を得にくい障害者の声をきっかけに4年前に始まり、年々、内容も協力の輪も広がっている。 (北爪三記)

 「おーっ、すごい」「うまいっ」。同体育館で十八日に開かれた「みんなでスポーツ」で、十数人がパラリンピック競技のボッチャを楽しんだ。白い目標球を目がけて、順番で投じる一球ごとに歓声が上がる。市内の障害者施設に通う田中栄さん(57)は「スポーツは好き。みんながいるから楽しい」と声を弾ませた。

 プロジェクトは二〇一四年、市の体育協会や社会福祉協議会などが協力し、障害者が参加しやすいダンスのプログラムを月一回ほどの割合で開いたことからスタートした。その後、「体を動かすのはちょっと…」という声に応えて歌を楽しむ「みんなでソング(後にミュージック)」を設け、一七年にはスポーツを新設した。現在、いずれも月一〜二回のペースで開催し、十〜四十人が参加する。

 同体育館の中川晴美館長(52)は「参加者もちょっとずつ増え、点だった取り組みがつながってきている」と話す。今年四月からは民生委員も運営に協力。今月四日には逗子海岸で、海遊びを楽しむ「みんなで海」を初めて開催した。中川さんは「みんなが笑顔になればいい。障害のある人、ない人が入り交じれる環境をつくりたい」と語る。

 若年性関節リウマチのため二十歳すぎから車いすを利用し、自宅療養を続ける田村直美さん(48)は七月、写真撮影のボランティアとして「みんなでミュージック」に参加した。「このプロジェクトに参加しなければ、体育館に来る機会はなかったと思う」と言う。

 市社会福祉協議会の服部誠さん(41)は「今あるプログラム以外にも、『やりたい』という声が上がったら実現していきたい。障害のある人、ない人双方の理解を深めるために、活動の発表の場も増やせたら」と話した。

 プロジェクトは参加無料。問い合わせは市体育協会=電046(870)1296=へ。

 

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