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【神奈川】

<トリコロールの風 マリノス・ウオッチング> 立て直し期した8月の陣

鹿島に敗れた試合後、ピッチに集まりポステコグルー監督(右端)の話を聞く横浜Mイレブン=19日、カシマサッカースタジアムで

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 いつになったら…との思いが消えない。一向に上向く兆しのない戦いぶりに名門のあえぎ声が聞こえてきそうだ。

 立て直しを期した8月の陣。首位広島に1−4の大敗を喫すると、「神奈川ダービー」川崎戦ではシュート数3本に抑えられ、2−0のスコア以上の差を見せつけられた。湘南に1−0の辛勝で連敗を止めたものの、続く名古屋、鹿島にともに1点差で競り負けた。

 「チームが向かっている方向は正しい」とポステコグルー監督は言う。ただ、MF喜田拓也(24)の川崎戦後の「相手は2人目、3人目が同じ絵を描けていると感じた」という言葉は示唆に富む。意味するところは戦術の浸透度、実践力であろう。新監督を迎えたシーズン開幕時からの課題はいまだ克服されてはいない。

 そうした中で、現役ながらJリーグのレジェンドに数えられるDF中沢佑二の偉大な記録が途絶えた。鹿島戦でコンディション面を考慮されメンバーから外れた。出場すれば12年9月から約6年間積み上げてきたJ1リーグ200試合連続出場、そしてフィールドプレーヤーとしては史上最多の178試合連続フル出場だったのだが…。

 ポステコグルー監督は「休ませる時機をうかがっていた」と話した。今夏にドゥシャン(29)、チアゴ・マルチンス(23)、畠中槙之輔(23)とセンターバックが本職の3人を獲得したことも指揮官の決断を後押ししたか。「ボンバー(中沢)はロボットではなく人間。ケガの部分はしっかりケアしてあげたい」と説明した。

 2月に40歳になり、今季を「集大成」と位置付けた中沢は、慢性的なひざ痛を抱えながら一切の言い訳をせず出場してきたが「休みをもらったので今は膝と向き合う。記録(が途絶えること)については気にしていない」と気丈に話した。

 レジェンドの無念の欠場に、だがチームは発奮することなく、前半はシュート0本。後半早々の失点を追いかけきれず無得点敗戦。J2降格圏が近づく15位まで順位を下げてしまった。

 Jリーグにはサッカーファンなら先刻承知の「オリジナル10」がある。1992年のJリーグ発足時に加盟した10のクラブを指す通称。鹿島、市原(現千葉)、浦和、V川崎(現東京V)、横浜フリューゲルス、清水、名古屋、G大阪、広島と横浜Mだ。

 このうちJ2降格を経験していないのは鹿島と横浜Mだけ。それが今、危機に直面している。誰いわずとも奮起すべき時である。 (財徳健治=スポーツライター)

【Jリーグ】

■8月1日(H)

横浜M ●1−4○ 広 島

■5日(A)

横浜M ●0−2○ 川 崎

■11日(A)

横浜M ○1−0● 湘 南

■15日(H)

横浜M ●1−2○ 名古屋

■19日(A)

横浜M ●0−1○ 鹿 島

■26日(A)

横浜M ○2−0● 神 戸

【天皇杯】

▽4回戦

■22日

横浜M ●2−3○ 仙 台

 ※Hはホーム、Aはアウェー

 

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