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【神奈川】

<財徳健治のマンスリーフロンターレ>熱帯びる終盤戦 奇跡の軌跡、再現を

広島−川崎 後半、PKで自身2点目となる決勝ゴールを決める川崎・小林(中央)=19日、エディオンスタジアム広島で

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 8月。フロンターレは第19節の浦和戦を0−2で落とした後の5試合を4勝1分けと、夏場に強いチーム体質そのままの好調さでした。大差の試合はありません。少しも気の抜けない時間を時に耐え、時に果敢に自分たちのリズムで戦い抜いています。

 夏の陣の中で、鬼木達監督(44)が「大一番」と公言して臨んだのが第23節の首位広島との一戦でした。相手の城福浩監督(57)も同様に「この夏の大一番。終盤に懸けて最も大事な戦い」と意気込んでいました。

 その時点での勝ち点差は「9」。フロンターレが1試合消化試合が少ないとはいえ、勝ち負けで、その後の優勝争いの様相は随分と変わってきます。大げさではなく天と地の隔たりとでも言えそうなほどの…。

 緊張が支配した90分間を制したのはフロンターレでした。後半56分に先制されながら、63分にFW小林悠(30)のゴールで追いつき、77分にPKを小林が決めたのでした。

 「勝ち点3自体は変わらない。ただ選手には、同じ勝ち点3だけども今後の戦い方は大きく変わってくるので、この試合は勝ちきろうと話した」と鬼木監督。狙い通りの勝利でした。

 リーグは残り3分の1。逆転優勝を狙うなかで、カギを握るのはMF阿部浩之(29)と斎藤学(28)ではないでしょうか。

 阿部は昨季、変幻自在の攻撃陣にあって、スキのないポジション取りと正確なシュート技術で自己最高の10得点をマーク。覚醒した感があり、移籍2年目を迎えた今季は、さらに熟練さを加えてゴール数を増やすだろうと期待されながら、まだ2得点です。

 チャンスメーカーとしてはリーグ屈指の斎藤は左ひざの大けがから完全復帰し、22日の天皇杯4回戦(湘南戦)で移籍後初のフル出場、初ゴール。二人が本来のリズムに戻ったとき、チームの攻撃力はさらに威力を増すでしょう。

 首位広島の足どりも鈍りません。第24節終了時で勝ち点「6」差。やや陰りの見えてきたFC東京は3位に。今後は広島との一騎打ちになりそうな気配です。

 そこで思うのは、昨季の優勝は8月5日の第20節から最終第34節までの15試合を11勝4分けと突っ走り、最後の最後で鹿島を得失点差でかわしてのものだったということです。第14節で首位とは13差あった勝ち点をひっくり返し「奇跡」とも言われました。

 いま、その戦いの軌跡をたどるかのような終盤戦に突入です。再びの奇跡を願うサポーターも熱を帯びます−。

 (スポーツライター)

<Jリーグ>     

 ■8月1日(A)

 川崎 ● 0−2 ○ 浦和

 ■  5日(H)

 川崎 ○ 2−0 ● 横浜M

 ■  11日(A)

 川崎 ○ 2−1 ● 清水

 ■  15日(H)

 川崎 △ 0−0 △ 鳥栖

 ■  19日(A)

 川崎 ○ 2−1 ● 広島

 ■  25日(H)

 川崎 ○ 1−0 ● 仙台

<天皇杯>     

 ■8月22日

 川崎 ○ 3−1 ● 湘南

 (注)Hはホーム、Aはアウェー

 

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