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【神奈川】

野菜と心 実り一緒に 川崎に福祉交流農園オープン

防虫ネットを張るNPO法人あかねの職員ら。畑を耕し、ブロッコリーやキャベツなどの苗を植えた=中原区井田中ノ町で

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 野菜も、地域との交流も実らせたい−。そんな願いが込められた農園が、川崎市中原区の市有地にオープンした。障害者の福祉作業所を運営するNPO法人と市が共同で管理し、人口の増加が続く中原区で農業体験ができる場にする。障害者と地域住民が一緒に農作業に汗を流して、交流も深めてもらう狙いだ。 (石川修巳)

 農園は中原区井田中ノ町にある約千五百平方メートル。生産緑地に指定されており、二〇一五年に市に寄付された。所有者から「できれば農地として使って」との希望もあったという。

 市はこの土地を従来の市民農園とは別に、市内で初めて「福祉交流農園」と位置づけ、農業を通じた交流や障害者の活動の場にする。水道や農機具倉庫も、新たに整備した。

 農園の共同運営者を公募し、障害者の福祉作業所を運営する高津区のNPO法人「あかね」に決定。市が土地を提供し、あかねが作物の栽培管理や農業体験などを担当する。

農園の栽培管理を担当する舘山武尚さん

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 あかねには、脳血管障害などで二十〜七十代の男女約二十人が通っており、パソコンのハードディスクを分解し、分別する作業などに取り組んでいる。理事長の山崎一男さん(77)は「屋内作業が多いから、施設の近くに屋外で活動できる場を求めていた。地域のみなさんと交流も深めたい」と語る。

 農園は八月二十七日に開園。あかね職員の舘山(たてやま)武尚さん(69)が中心になり、草取りや畑を耕す作業に着手した。年内に開催する収穫体験イベントに間に合わせるため、まずはダイコンの種をまいたほか、ブロッコリーやキャベツなどの苗も植えた。

 「少しでも多く収穫できるようにしたい」と舘山さん。こうした野菜の数々が、地域との交流をはぐくむ種にもなる仕掛けだ。買い物に出かけるのが難しいお年寄りたちのために、収穫した野菜の移動販売も検討するという。

 

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