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【神奈川】

北条氏を知りたい! 小田原市のセミナー好評

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 五代続いた戦国大名、小田原北条氏について学ぶ小田原市主催の全六回のセミナーが好評だ。八月の初回は八十人の定員に百五十人が申し込む人気となり、今月六日の二回目から、会場を収容規模の大きい市民会館に変更。定員を増やし、二百人が耳を傾けた。(西岡聖雄)

 北条氏が小田原を拠点にして今年で五百年になるのを記念する事業の一環。六日は「北条氏五代と小田原城」(吉川弘文館)を出版した市学芸員の山口博さん(58)=写真=が、北条氏が豊臣秀吉と戦って滅亡する小田原合戦の背景などを説明した。

 小田原合戦は、大名間の争いを禁じた秀吉の命令に反し、北条氏が真田氏の名胡桃(なぐるみ)城(群馬県)を占拠したのが発端とされる。山口さんは「真田の有力家臣が北条に内通して城を渡した」という真田側の文書や、「真田側から明け渡してきた」という趣旨の徳川家康に宛てた五代当主氏直の書状を紹介。「真相解明にはさらに研究が必要」と話した。

 秀吉は一五八九年十一月、氏直に宣戦布告状を送った。理由は一般的に、北条氏から名胡桃城占拠について何ら説明がないことに激怒したためとされている。しかし氏直は同年六月、秀吉の側近に「上洛(京都へ向かうこと)のため、四代氏政が十二月上旬に小田原を出発する」と連絡済みだった。山口さんは「豊臣と北条間の情報伝達不足、外交交渉の不熟さも合戦の一因」と述べた。

 残るセミナーは十月四日、来年一月十日、二月七日、三月七日にいずれも市民会館で開かれる。「歴代当主を支えた兄弟衆」などをテーマに市の学芸員らが話す。参加費は各回通しで三千円。問い合わせは市観光課=電0465(33)1521=へ。

 

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