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【神奈川】

<トリコロールの風 マリノス・ウオッチング> 「中の下」でシーズン終了

C大阪に敗れ、肩を落とす仲川選手(19)とタッチを交わす中沢選手(22)ら横浜Mイレブン=日産スタジアムで

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 史上まれな混沌(こんとん)のJ1だった。とくに降格争い。最終節を迎えてJ2降格の危険水域には5チーム。マリノスの名もあった。ただ8点差以上での敗北を喫しない限り、J2チームとのプレーオフを戦う16位を免れると分かっていた。引き分けか勝つかで文句なしに残留。だが、C大阪に1−2で逆転負け。幕引きの試合も消化不良だったと言わざるを得ない。

 12勝5分け17敗。得点56、失点56。勝ち点41の12位。数字は「攻守のバランスの悪さ」を示す。昨季は17勝8分け9敗。得点45、失点36。勝ち点59の5位。得点以外、全てで後退した。

 3シーズンを率いたモンバエルツ前監督がようやく立て直しの道筋を見つけ、優勝争いができる力を備えてきたのが昨季の戦いだった。リーグ戦の残り3分の1時点では鹿島に次ぐ2位に付け、最終的に逆転優勝した川崎より上にいた。サポーターも期待に胸弾ませながらの観戦だったろう。

 しかし、ポステコグルー監督が率いた今季、最終的には「中の下」に留まったが、途中では15位、16位もあったりと「下の上」「下の中」が定位置のような状態で、落胆の1年だった。

 攻撃的なサッカーを掲げた成果は、総得点で川崎の57に次ぐ2位。ボール保持率リーグトップに表れているが、一方で総失点は多い方から3番目。稼ぐだけ出ていった。得点力を勝利に結び付けられなかったのはチームの未熟さだ。得失点差0のチームは他に札幌がある。得点48ながら15勝10分け9敗、勝ち点55で4位に食い込んだ。

 ポステコグルー監督は「今季、さまざまな改革や変化をしてきた。難しい道を選んだが、私が連れ出した道に希望を持ってもらいたい」と話すが、マリノスが「中の下」「下の中」にいるのは寂しい。

 刻々と移り変わる局面をどうとらえ、試合をどう運ぶのか。最終目的である「勝利」をたぐり寄せるには何が必要なのか。堅守のマリノスが攻撃のマリノスに変身しようとした試みは確かに伝わった。だが失ったものはなかったか…。

 優勝した川崎は、21勝6分け7敗。得点57、失点27、勝ち点69。この数字との差に隠されているのは何なのか。正体を見つけ出して攻守のバランスを構築することから巻き返しの新シーズンが始まる。

 (財徳健治=スポーツライター)

 ※『トリコロールの風 マリノスウオッチング』は今回で終了します。

 【Jリーグ】 

■11月3日(H)

横浜M ●0−1○ 東京

■10日(A)

横浜M ○1−0● 長崎

■24日(A)

横浜M ●1−2○ 鳥栖

■12月1日(H)

横浜M ●1−2○ C大阪

※Hはホーム、Aはアウェー

 

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