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【神奈川】

学校に行かないのはいけないこと? 中原で8日、自由に語り合うセミナー

不登校に関する8日のセミナーで、ナビゲーターを務める金子あかねさん(右)と夫の純一さん=川崎市中原区のパサールベースで

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 学校に行かないのは、いけないことですか?−。そんな疑問をずばっと投げかけて、不登校をテーマに自由に語り合うセミナーが八日、川崎市中原区で開かれる。わが子の不登校を経験した親が、自分と同じように悩み、苦しんでいる人たちの居場所づくりとして企画した。「まず親の気持ちが少しでも楽になる場が必要」と語る。(石川修巳)

 企画したのは、主催団体「川崎の親子を考える会」メンバーで、産業カウンセラーの金子あかねさん(48)=高津区。小学生の長男が不登校になった実体験から、不登校や親子関係を考える「びーんずネット」の代表も務めている。

 セミナーは「本当の不登校の話をしよう」と題し、不登校にならないための予防薬「おはなしワクチン」活動を続けるコピーライター蓑田雅之さん、高校時代にひきこもりを経験した大学生の山田莉那(りな)さんがゲスト出演する。

 「不登校は、とてもマイナスのイメージを帯びているけれども、学校に行っていないという状況を表す言葉にすぎないのに」と金子さん。

 わが子が授業もテストもない多様な「学びの場」を自ら選んだように、学校へ戻ることが唯一の解決という根強い意識へのアンチテーゼとして、「本当の」という表現をセミナー名に盛り込んだ。

 「僕は学校をやめます」。金子さんの長男がそう宣言したのは、小学三年の時だったという。

 「学校に行けるようになってほしいという思いは、やっぱりありました。だから迷ったし、悩んだし…孤独でした」と振り返る。その記憶が、同じ気持ちを共有する場づくりへの原動力になっている。

 夫の純一さん(46)も「親は不登校という言葉を避けたがる。道から外れてしまったんじゃないか、って。かつては僕らもそうでしたから」と語る。

 セミナーでは一緒に、不登校を巡る新たな視点や気づきのヒントを探したいという。

 セミナーは八日午前十時〜正午、中原区上新城のパサールベース(JR武蔵新城駅北口から徒歩三分)で。参加費五百円、十八歳以下は無料。定員五十人で、事前申し込みが必要。詳しくは「びーんずネット」公式サイトへ。

◆30日以上の不登校178人増

 川崎市教委によると、市立小中学校で二〇一七年度に三十日以上欠席した不登校の児童生徒数は千六百七十二人で、前年度に比べ百七十八人増(11・9%増)だった。

 このうち小学生が前年度より五十二人増(13・8%増)の四百三十人、中学生が百二十六人増(11・2%増)の千二百四十二人。

 不登校の要因(複数回答)は、小学生が「家庭状況」「不安」、中学生が「不安」「無気力」「いじめを除く友人関係」の順に多いとされる。

 

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